ゴルフの世界も最近はアマチュアのレベルが上がり、プロの大会を見ていてもアマチュア・ゴルファーの上位進出が目立つようになりました。
となると気になるのは賞金です。
他にも副賞ももらえないらしく、寄付ならOKというよくわからない話も耳にします。
ゴルフではアマチュアは賞金も副賞をもらえないといわれますが、これは本当なのでしょうか?
また、寄付ならOKというのはどういうことなのでしょうか?
今回は、「ゴルフでアマチュアは賞金をもらえない?副賞もダメで寄付ならOK?」と題して、アマチュア・ゴルファーと賞金について見ていきたいと思います。
ゴルフでアマチュアは賞金をもらえない?
ゴルフではアマチュアは賞金をもらえないというのは本当です。
ゴルフ規則の中でそう規定されているので、たとえ優勝したとしても賞金はゼロです。
賞金どころか副賞ももらえないのです。(ただし、優勝直後にプロ宣言して受け取る時点でプロであればOK)
もし賞金をもらってしまうと、アマチュア資格を剥奪され、その後のアマチュア競技には出場できなくなります。
そのため、アマチュア・ゴルファーがプロの大会に出場する場合には事前に、賞金は受け取らないという旨をサインして参加することになります。
これは全世界共通のルールです。
アマチュア・ゴルファーが手にできるのはトロフィーと名誉だけです。
アマチュア資格規則で以下のように規定されています。
3-1. 賞金のためのプレー
a. 通則 アマチュアゴルファーはマッチ、競技あるいはエキシビション で、賞金やそれと同等のものを目的にゴルフプレーをしてはなら ない。しかしながら、アマチュアゴルファーは参加前にそのイベ ントでの賞金を受け取る権利を放棄することを条件に、賞金また は同等のものが提供されているゴルフマッチ、競技あるいはエキ シビションに参加することができる。「R&A アマチュア資格規則」より引用
ゴルフでアマチュア優勝なら賞金はどうなる?
気になるのはアマチュアがプロの大会に出場した時に予選を通過した場合、最終的にその賞金はどうなるのでしょうか?
仮にプロの大会でアマチュアが優勝した場合は、優勝賞金は最高順位のプロが受け取ることになります。
プロにとっては、不名誉な話かもしれませんがルールなので仕方がありません。
過去に日本でのアマチュア優勝を見ると、男子では松山英樹選手や石川遼選手、金谷拓実選手、中島啓太選手、蝉川泰果選手、杉浦悠太選手、女子では宮里藍プロや畑岡奈紗選手、勝みなみ選手、古江彩佳選手が記憶に新しいところですね。
ちなみに松山英樹選手が優勝した時の2位は谷口徹選手、石川遼選手が優勝した時の2位は宮本勝昌選手でしたが、やっぱり両選手ともとても悔しかったようです。
プロとして当然の心境でしょう。
ゴルフでアマチュアは賞金・副賞はもらえないが寄付ならOK!
しかし、ゴルフ規則の改定で2016年からアマチュア・ゴルファーも賞金がもらえるようになりました。
ただし、獲得した賞金をチャリティー活動に充てることが条件になります。
つまり、手元には1円も残らないということです。
賞金がもらえるというのとは意味がちょっと違うような気がしますが、これは獲得したアマチュア・ゴルファーも複雑な心境になるでしょうね。
プロなら賞金=生活費となるところですが、これが寄付に回ってしまうわけですから。
これだと賞金を受け取るアマチュア・ゴルファーはなかなかいないと思うのですが、どうなのでしょうね。
しかし、ルール上はそのようになっています。
アマチュア資格規則では以下のような規定になっています。
規則 3 賞 品
3-1. 賞金のためのプレー
b. チャリティーのための賞金 アマチュアゴルファーは、その主催者が事前に統括団体の承認を まず得ることを条件に、賞金やそれと同等のものが広く認められた チャリティーに寄付されるイベントに参加することができる。
「R&A アマチュア資格規則」より引用
ゴルフのアマチュアの賞金~まとめ
今回は、「ゴルフでアマチュアは賞金をもらえない?副賞もダメで寄付ならOK?」と題して、アマチュア・ゴルファーと賞金について見てきました。
ゴルフではアマチュアは賞金・副賞をもらえないのは本当で、理由はゴルフ規則の中で規定されているためです。
しかし、獲得した賞金をチャリティー活動に充てることを条件に賞金を受け取ることは可能です。
しかし、いずれにしてもアマチュア・ゴルファーの手元には1円も残らないことに変わりはありません。
アマチュア・ゴルファーの優勝を見て賞金もったいないなと思うかもしれませんが、その後の活躍を見ればアマチュアで優勝するくらいの実力があれば、賞金をもらえないことなどどうってことないのがわかります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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