オリンピックへの出場資格など、ゴルフでは大きな大会へ出場するためには世界ランキングが大きくものを言います。また、世界ランキング1位になることは、プロゴルファーにとってメジャー大会で優勝することにも匹敵する大きな名誉でもあります。
しかし、そもそもゴルフの世界ランキングの決め方は、どうなっているのでしょうか?また、これまでの日本人選手の最高位も気になります。
今回は、男子女子別のゴルフの世界ランキングの決め方と日本人最高位などについて見ていきます。
ゴルフの世界ランキングの決め方
世界ランキングは正式名称を「オフィシャルワールドゴルフランキング」といい、世界の主要なツアーでの成績に対してポイントを決めて順位を決めようというものです。
ゴルフの世界ランキングの決め方は、現在、男子女子とも獲得したポイントを出場した試合数で割ることによって決められています。基本的な決め方は同じですが、大きく異なるのは分母に当たる試合数が男子と女子では違うということと、女子の世界ランキングの呼び方です。
世界ランキングは始まった当初はあまり注目されていませんでしたが、やがてメジャー大会や世界ゴルフ選手権(WGC)、オリンピックなどの大きな大会の出場資格に加えられたため、重要視されるようになりました。
男子の場合
男子ゴルフの世界ランキングは1985年に導入されました。決め方は過去2年間に獲得したポイントを出場試合数(40試合以下の場合は40、56試合以上の場合は56)で割って順位を決めます。
ポイントは大会やツアーなどによって異なり、基本的にはポイントの大きい順にアメリカPGAツアー → 欧州ツアー → 日本ツアーなど、となっています。なお、フェデックスカップ・ポイントランキングはアメリカPGAツアーのランキングで、世界ランキングとは異なります。
男子ゴルフの世界ランキング歴代1位
男子ゴルフの世界ランキング歴代1位
1.ベルンハルト・ランガー(ドイツ)1986年4月6日
2.セベ・バレステロス(スペイン)1986年4月27日
3.グレッグ・ノーマン(オーストラリア)1986年9月14日
4.ニック・ファルド(イングランド)1990年9月2日
5.イアン・ウーズナム(ウェールズ)1991年4月7日
6.フレッド・カプルス(アメリカ)1992年3月22日
7.ニック・プライス(ジンバブエ)1994年8月14日
8.トム・レーマン(アメリカ)1997年4月20日
9.タイガー・ウッズ(アメリカ)1997年6月15日
10.アーニー・エルス(南アフリカ)1997年6月22日
11.デビッド・デュバル(アメリカ)1999年3月28日
12.ビジェイ・シン(フィジー)2004年9月5日
13.リー・ウエストウッド(イングランド)2010年10月31日
14.マーティン・カイマー(ドイツ)2011年2月27日
15.ルーク・ドナルド(イングランド)2011年5月29日
16.ローリー・マキロイ(北アイルランド)2012年3月4日
17.アダム・スコット(オーストラリア)2014年05月18日
18.ジョーダン・スピース(アメリカ)2015年8月16日
19.ジェイソン・デイ(オーストラリア)2015年9月20日
20.ダスティン・ジョンソン(アメリカ)2017年2月19日
21.ジャスティン・トーマス(アメリカ)2018年5月13日
22.ジャスティン・ローズ(イングランド)2018年9月10日
23.ブルックス・ケプカ(アメリカ)2018年10月21日
24.ジョン・ラーム(スペイン)2020年7月19日
25.スコッティ・シェフラー(アメリカ)2022年3月27日
※日付は1位到達日です。
女子の場合
女子ゴルフの世界ランキングは、男子から遅れること21年後の2006年に導入されました。男子ゴルフの世界ランキングはそのまま単純に世界ランキングと呼びますが、女子ゴルフの場合はスポンサーがロレックスであることから「ロレックス女子ゴルフ世界ランキング」と呼ばれています。
女子ゴルフの世界ランキング(ロレックスランキング)の決め方も過去2年間に獲得したポイントが対象となりますが、女子の場合は男子と違って出場試合数にかかわらず35で割って順位を決めます。他に女子ゴルフのランキングでメルセデスランキングもよく聞くと思いますが、こちらは日本の女子ゴルフのランキングになります。
女子ゴルフのロレックスランキングの計算方法の詳細と歴代1位の選手などについては、こちらをご参照下さい↓
ゴルフの世界ランキング~日本人最高位
では、日本人選手のこれまでゴルフの世界ランキングは、どうでしょうか?
日本人で1位になった選手はいるのかなど、日本人選手の最高位が気になります。まず、日本人最高位は宮里藍プロの1位で、2010年6月21日付けのランキングで見事に日本人初の世界ランキング1位に輝いています。
日本人女子選手でのトップ10入りでは、他に畑岡奈紗プロの3位(2019年)があります。
また、日本人男子選手では松山英樹プロ(2017年)の2位が日本人最高で、その他のトップ10には中嶋常幸プロが4位(1987年)、尾崎将司プロが5位(1996年)、青木功プロが8位(1987年)と計4人が入っています。宮里藍プロの1位からもう10年以上が経過しているので、次の日本人選手の世界ランキング1位獲得が待たれるところです。
※2024年6月29日時点の情報です。
ゴルフの世界ランキングの決め方~まとめ
今回は、男子女子別のゴルフの世界ランキングの決め方と日本人最高位などについて見てきました。
ゴルフの世界ランキングの決め方は、男子女子とも獲得したポイントを出場した試合数で割って決めますが、分母に当たる試合数が男子と女子では異なります。
これまでの世界ランキングの日本人最高位は、女子は宮里藍プロの1位(2010年)、男子は松山英樹プロの2位(2017年)で、次の日本人選手の世界ランキング1位獲得が待たれます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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