西村優菜選手は2000年生まれのプラチナ世代として、アマチュア時代から活躍し2020年にプロデビューした注目の若手選手です。
小さな体から放たれる正確なショットでデビューイヤーに早々と優勝を飾っていますが、クラブセッティングは個性的で特に非力なアマチュア・ゴルファーには非常に参考になるでしょう。
今回は、西村優菜選手のクラブセッティングや身長と体重などプロフィールについて見ていきたいと思います。
西村優菜のクラブセッティング
西村優菜選手のクラブセッティングは、ドライバーからパター、ボールにいたるまですべてのギアをキャロウェイで固めています。
ドライバー以下、フェアウェイウッドは3W・5W・7W・9Wの4本、ユーティリティが1本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが2本にパターの14本という非常に個性的なクラブセッティングです。
なんといっても特徴的なのはフェアウェイウッドの多さで、昨今の女子プロが3Wと5Wの2本体制が多いのに対して倍の4本をバッグに入れています。
ウッド系を中心としたクラブセッティングで上背のなさ(飛距離)をカバーしようという意図が見え、これが功を奏しているともいえます。
その他については、ノーマルなクラブセッティングといっていいのではないでしょうか。
では、西村優菜選手のクラブセッティングを見ていきましょう。
西村優菜のドライバー2023
キャロウェイ:「パラダイム トリプルダイヤモンドS」(9度)
シャフト:フジクラ「スピーダーNX GREEN」(長さ45インチ・SR)
ドライバーの飛距離が230~240ヤードという西村優菜選手が選んだ2023年の使用ドライバーは、キャロウェイの「パラダイム トリプルダイヤモンドS」です。
毎年、新しいモデルが登場していることもあり、西村優菜選手もドライバーは最新のモデルを使用しています。
やはり少しでも飛距離を求めての判断ではないでしょうか。
飛距離が出るタイプではない西村優菜選手にとっては、少しでも飛距離が伸びるドライバーは強力な武器になるはずです。
西村優菜のフェアウェイウッド2023
3W(15度)
キャロウェイ:「XR16」
シャフト:フジクラ「スピーダーNX5」
5W(18度)
キャロウェイ:「エピック SPEED」
シャフト:フジクラ「スピーダーNX5」
7W・9W(21・24度)
キャロウェイ:「グレートビッグバーサ」
シャフト:フジクラ「スピーダー エボルーション Ⅲ 569」(SR)
西村優菜選手の使用するフェアウェイウッド2023は4本体制で、3Wは「XR16」という2016年のモデル、5Wは前年2022年から「エピック SPEED」、さらに7Wと9Wは「グレートビッグバーサ」という懐かしいモデルに変更しています。
「エピック SPEED」はともかく、「XR16」と「グレートビッグバーサ」はおそらく以前、使用して慣れ親しんだモデルと推測します。
ドライバーのロフト角9度に対して3Wは15度となっていますが、3W以下の流れはきれいに3度刻みになっています。
フェアウェイウッドの流れは細やかな配慮が行き届いたクラブセッティングといえるでしょう。
このフェアウェイウッド4本で、175ヤード~210ヤードをカバーしています。
西村優菜のユーティリティ2023
6UT
キャロウェイ:「GBB エピック スター ユーティリティ」(26度)
シャフト:フジクラ「MCH60」(R)
西村優菜選手の使用するユーティリティ2023は、同じキャロウェイの「GBB エピックスター」です。
低スピンで、軽量化・高強度によりボール初速を高めたモデルで、飛距離アップを実現したモデルです。
ユーティリティが1本のみと少々、以外な感じがしました。
理由はパワーのない選手はユーティリティを複数本バッグに入れていることが多いからです。
裏を返せば、それだけショートウッドを得意としているということなのでしょう。
ユーティリティの飛距離は約165ヤードということで、フェアウェイウッドからの飛距離の流れも自然です。
西村優菜のアイアン2023
6番~PW
キャロウェイ:「Xフォージド スター アイアン」
シャフト:フジクラ「MCI70」(R)
ショートアイアンが得意クラブという西村優菜選手が使用するアイアン2023は「Xフォージド スター アイアン」で、6番アイアンからのセッティングです。
軟鉄鍛造アイアンですが、やや大きめのヘッドでやさしさも兼ね備えたモデルです。
ウッド系でやさしく飛ばしてターゲットをピンポイントで狙うアイアンは操作性のいいタイプで攻めていきたいという意図が見えます。
西村優菜のウエッジ2023
52・58度
キャロウェイ:「JAWS RAW ウェッジ」
シャフト:フジクラ「MCH70」(R)
西村優菜選手の使用するウエッジ2023は、キャロウェイの「JAWS RAW ウェッジ」です。
ウッド系に手厚いクラブセッティングなため、ウエッジはロフト角52度と58度の2本体制ですが、得意クラブがショートアイアンですからウエッジのコントロールにも自信があるのかもしれません。
西村優菜のパター2023
オデッセイ:「ホワイト・ホット VERSA SEVEN S パター」
西村優菜選手の使用するパター2023は、オデッセイの「ホワイト・ホット VERSA SEVEN S パター」です。
以前はピンタイプのモデルを使用していたこともあり、形状はガラリと変わりましたがラインの出しやすさでは共通しています。
西村優菜の使用ボール2023
キャロウェイ:「クロムソフト X トリプル・トラック」
西村優菜選手の使用するボール2023は、キャロウェイの「クロムソフト X トリプル・トラック」で、これまで以上に高いボール初速を実現した4ピースボールです。
耐久性にも優れた新たなウレタンカバーにより高いスピン性能と柔らかい打感を実現しています。
ボールも”トリプル・トラック”の名の通り、3本のラインが入ったモデルです。
西村優菜の身長と体重などプロフィール
西村優菜選手は2020年にプロデビューすると、わずか10戦目にツアー初優勝を果たし、翌2021年にはワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップで国内メジャー初優勝を飾ってています。
テレビの画面を見てもわかる通り非常に小柄で、身長は150cm、体重は50kgと大型化する昨今の女子プロゴルフ界の中でも稀有なタイプといっていいでしょう。
しかし、2000年生まれのプラチナ世代として、アマチュア時代から古江彩佳選手や安田祐香選手らとともに活躍を続けており実力は折り紙付きです。
2020年にプロ入りすると、デビューイヤーの「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝し、翌年の2021年には「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」で早くもメジャー初優勝を飾っています。
2023年からはアメリカツアーに挑戦し、今後も大きな飛躍とともにさらなる活躍が期待される選手のひとりです。
西村優菜選手の身長と体重などプロフィールは、以下の通りです。
西村優菜の身長・体重などプロフィール
名前
西村 優菜(にしむら ゆな)
生年月日
2000年8月4日
身長・体重
150cm・50kg
血液型
O型
出身地
大阪府堺市
出身校
大阪商業大学高校
プロ転向
2020年
ツアー優勝
通算6勝(樋口久子 三菱電機レディス2020、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ2021、住友生命Vitalityレディス東海クラシック2021、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン2021、ニチレイレディス2022、ニッポンハムレディスクラシック2022)
得意クラブ
ショートアイアン
趣味
音楽鑑賞、スポーツ観戦
所属
フリー
※ツアー成績などは2023年10月2日時点のものです。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓

西村優菜のクラブセッティング~まとめ
今回は、西村優菜選手のクラブセッティングや身長と体重などプロフィールについて見てきました。
西村優菜選手のクラブセッティングは、すべてのギアをキャロウェイで固め、ドライバー以下、フェアウェイウッドは3W・5W・7W・9Wの4本、ユーティリティが1本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが2本にパターという14本というクラブセッティングです。
西村優菜のクラブセッティング2023(ダイキンオーキッド2023)
ドライバー:キャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンドS」(9度)
シャフト:フジクラ「スピーダーNX GREEN」(長さ45インチ・SR)
フェアウェイウッド(3・5・7・9W)
3W(15度):キャロウェイ「XR16」
5W(18度):キャロウェイ「エピック SPEED」
7W・9W(21・24度):キャロウェイ「グレートビッグバーサ」
ユーティリティ(6UT・26度):キャロウェイ「GBB エピック スター」
アイアン(6番~PW):キャロウェイ「Xフォージド スター アイアン」
ウエッジ(52・58度):キャロウェイ「JAWS RAW ウェッジ」
パター:オデッセイ「ホワイト・ホット VERSA SEVEN S」
特徴はフェアウェイウッドの多さですが、特に非力なアマチュア・ゴルファーには参考になるはずです。
プロフィールは身長は150cm、体重は50kgと非常に小柄ですが、正確なショットで今後の活躍が期待される選手のひとりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
コメント
西村優菜様
この度は大変おめでとうございました。
お疲れ様でございました。
お祝いを申しあげたく誠に勝手ながらメールをさせて戴きました。
以前からご活躍されておられるお姿には希望を沢山戴いており感謝致しております。
小生73歳の年寄りですがお陰様で元気でゴルフを楽しんでおります。
以前、馬場ゆかりプロが優勝した際も喜びに沸きました。
当時はマラソンの野口みずきさんの優勝等々小柄の選手の方々のご活躍に励まされておりました。
この度の快挙は勿論相当なご努力の結果であろうかと存じますが、
何よりもテレビ画面からお見受けするお人柄が滲み出ておられるお姿には私ならずも多くのファンの方々が感銘を受けておられると存じます。
ご両親様ご家族の愛情の賜物ではないかと存じます。
今後ますますのご活躍をご祈念申し上げます。
どうぞくれぐれもお身体お大事にされますよう応援をさせて戴きます。
池松武直 拝