西村優菜選手は2000年生まれのプラチナ世代として、アマチュア時代から活躍し2020年にプロデビューした注目の若手選手です。
小さな体から放たれる正確なショットでデビューイヤーに早々と優勝を飾っていますが、クラブセッティングは個性的で特に非力なアマチュア・ゴルファーには非常に参考になるでしょう。
今回は、西村優菜選手のクラブセッティングや身長と体重などプロフィールについて見ていきたいと思います。
西村優菜のクラブセッティング
西村優菜選手のクラブセッティングは、ドライバーからパター、ボールにいたるまですべてのギアをキャロウェイで固めています。
ドライバー以下、フェアウェイウッドは3W・5W・7W・9Wの4本、ユーティリティが1本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが2本にパターの14本という非常に個性的なクラブセッティングです。
なんといっても特徴的なのはフェアウェイウッドの多さで、昨今の女子プロが3Wと5Wの2本体制なのに対して倍の4本をバッグに入れています。
ウッド系を中心としたクラブセッティングで上背のなさ(飛距離)をカバーしようという意図が見え、これが功を奏しているともいえます。
その他については、ノーマルなクラブセッティングといっていいのではないでしょうか。
では、西村優菜選手のクラブセッティングを見ていきましょう。
西村優菜のドライバー2022
キャロウェイ:「ローグ ST プロトタイプ」(9度)
シャフト:フジクラ「スピーダーNX」(長さ45インチ・SR)
西村優菜選手の使用ドライバー2022は、同じキャロウェイの「ローグ ST」に変更しています。
2022年シーズンは「ローグ」に変えるプロが目立ちますが、西村優菜選手もそのひとりです。
飛距離が出るタイプではない西村優菜選手にとっては少しでも飛距離が伸びるドライバーは強力な武器になるはずです。
西村優菜のドライバー2021
キャロウェイ:「エピック SPEED プロトタイプ」(9度)
シャフト:フジクラ「スピーダーNX」(長さ45インチ・SR)
西村優菜選手の使用ドライバー2021は、キャロウェイのドライバー・シリーズの中でもスタンダードなタイプの「エピック SPEED ドライバー」に変更しています。
西村優菜のドライバー2020
キャロウェイ:「マーベリック サブゼロ」(9度)
シャフト:フジクラ「スピーダー569エボリューション3」(45インチ・SR)
ドライバーの飛距離が230~240ヤードという西村優菜選手が選んだ2020年の使用ドライバーは、キャロウェイの「マーベリック サブゼロ」です。
フェアウェイウッドのやさしい「マーベリック マックス」に対してロフト角も9度と、ドライバーはフェアウェイウッドとは別物と考えているのでしょうか、ややハードスペックになっています。
少しでも飛距離を求めての判断ではないでしょうか?
西村優菜のフェアウェイウッド2022・2021
3W・5W(15・18度)
キャロウェイ:「エピック SPEED」
7W・9W(21・24度)
キャロウェイ:「グレートビッグバーサ」
西村優菜選手の使用するフェアウェイウッド2021は4本体制に変わりはありませんが、3Wと5Wはドライバーと同様に「エピック SPEED」に変更し、さらに7Wと9Wは「グレートビッグバーサ」という懐かしいモデルに変更しています。
「エピック SPEED」はともかく、「グレートビッグバーサ」はおそらく以前、使用して慣れ親しんだモデルと推測します。
西村優菜のフェアウェイウッド2020
3W・5W・7W・9W(16・19・22・24度)
キャロウェイ:「マーベリック マックス」
シャフト:フジクラ「スピーダー569エボリューション3」(3W&5W:SR、7W&9W:R)
西村優菜選手のクラブセッティングで最も個性が出ているのがフェアウェイウッドですが、4本体制で使用モデル2020はキャロウェイの「マーベリック マックス」で統一されています。
ドライバーのロフト角9度に対して3Wは16度となっていますが、3W以下の流れは2~3度と小刻みになっています。
さらにもうひとつの特徴がシャフトの硬さで3Wと5Wのみ柔らかめのRを使用しています。
ボールの上がりやすさのためかと想像したりもしますが、細やかな配慮が行き届いたクラブセッティングといえるでしょう。
このフェアウェイウッド4本で、175ヤード~210ヤードをカバーしています。
西村優菜のユーティリティ2022・2021
UT
キャロウェイ:「GBB エピック スター ユーティリティ」(26度)
西村優菜選手の使用するユーティリティ2021は、同じキャロウェイの「GBB エピックスター」に変更しています。
低スピンで、軽量化・高強度によりボール初速を高めたモデルで、飛距離アップを実現したモデルです。
西村優菜のユーティリティ2020
UT
キャロウェイ:「APEX ユーティリティ」(26度)
シャフト:フジクラ「MCH60」(R)
西村優菜選手の使用するユーティリティ2020は、キャロウェイの「APEX ユーティリティ」でユーティリティ1本のみと少々、以外な感じがしました。
理由は非力な選手はユーティリティを複数本バッグに入れていることが多いからです。
裏を返せば、それだけショートウッドを得意としているということなのでしょう。
ユーティリティの飛距離は約165ヤードということで、フェアウェイウッドからの飛距離の流れも自然です。
西村優菜のアイアン2022・2021
6番~PW
キャロウェイ:「Xフォージド スター アイアン」
西村優菜選手が使用するアイアン2021は6番アイアンからのセッティングは変わりありませんが、すべて「Xフォージド スター アイアン」に変更しています。
軟鉄鍛造アイアンですが、やや大きめのヘッドでやさしさも兼ね備えたモデルです。
西村優菜のアイアン2020
6番~PW
キャロウェイ:「APEX アイアン」(2018年モデル)
シャフト:フジクラ「MCH70」(R)
ショートアイアンが得意クラブという西村優菜選手が使用する2020年のアイアンは、キャロウェイの「APEXアイアン」で、小ぶりでシャープなモデルです。
ウッド系でやさしく飛ばしてターゲットをピンポイントで狙うアイアンは操作性のいいタイプで攻めていきたいという意図が見えます。
西村優菜のウエッジ2022・2021・2020
50度・58度
キャロウェイ:「ジョーズ ウェッジ」
シャフト:フジクラ「MCH80」(S)
西村優菜選手の使用するウエッジは、キャロウェイの「ジョーズ ウェッジ」です。
ウッド系に手厚いクラブセッティングなため、ウエッジはロフト角50度と58度の2本体制ですが、得意クラブがショートアイアンですからウエッジのコントロールにも自信があるのかもしれません。
西村優菜のパター2022・2020
オデッセイ:「トリプル・トラック DOUBLE WIDE」
西村優菜選手の使用するパター2022・2020は、オデッセイの「トリプル・トラック DOUBLE WIDE」でその名の通り、3本のラインが入ったモデルです。
これによってパッティングラインにアドレスやストロークがしやすいというわけです。
西村優菜のパター2021
オデッセイ:「ホワイト・ホット OG #7」
西村優菜選手の使用するパター2021は、オデッセイの「ホワイト・ホット OG #7」に変更しています。
前年に使用していたピンタイプからガラリと形状が変わりましたが、ラインの出しやすさでは共通しています。
西村優菜の使用ボール2022・2021・2020
キャロウェイ:「クロムソフト X トリプル・トラック」
西村優菜選手の使用するボールはキャロウェイの「クロムソフト X トリプル・トラック」で、これまで以上に高いボール初速を実現した4ピースボールです。
耐久性にも優れた新たなウレタンカバーにより高いスピン性能と柔らかい打感を実現しています。
ボールも”トリプル・トラック”の名の通り、3本のラインが入ったモデルです。
西村優菜の身長と体重などプロフィール
西村優菜選手は2020年にプロデビューすると、わずか10戦目にツアー初優勝を果たし、翌2021年にはワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップで国内メジャー初優勝を飾ってています。
テレビの画面を見てもわかる通り非常に小柄で、身長は150cm、体重は50kgと大型化する昨今の女子プロゴルフ界の中でも稀有なタイプといっていいでしょう。
しかし、2000年生まれのプラチナ世代として、アマチュア時代から古江彩佳選手や安田祐香選手らとともに活躍を続けており実力は折り紙付きです。
2020年にプロ入りすると、デビューイヤーの「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝し、翌年の2021年には「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」で早くもメジャー初優勝を飾っています。
今後も大きな飛躍とともにさらなる活躍が期待される選手のひとりです。
西村優菜選手の身長と体重などプロフィールは、以下の通りです。
西村優菜の身長・体重などプロフィール
名前
西村 優菜(にしむら ゆな)
生年月日
2000年8月4日
身長・体重
150cm・50kg
血液型
O型
出身地
大阪府堺市
出身校
大阪商業大学高校
プロ転向
2020年
ツアー優勝
通算6勝(樋口久子 三菱電機レディス2020、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ2021、住友生命Vitalityレディス東海クラシック2021、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン2021、ニチレイレディス2022、ニッポンハムレディスクラシック2022)
得意クラブ
ショートアイアン
趣味
音楽鑑賞、スポーツ観戦
所属
フリー
※ツアー成績などは2022年7月10日現在のものです。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓

西村優菜のクラブセッティング~まとめ
今回は、西村優菜選手のクラブセッティングや身長と体重などプロフィールについて見てきました。
西村優菜選手のクラブセッティングは、すべてのギアをキャロウェイで固め、ドライバー以下、フェアウェイウッドは3W・5W・7W・9Wの4本、ユーティリティが1本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが2本にパターという14本というクラブセッティングです。
特徴はフェアウェイウッドの多さですが、特に非力なアマチュア・ゴルファーには参考になるはずです。
プロフィールは身長は150cm、体重は50kgと非常に小柄ですが、正確なショットで今後の活躍が期待される選手のひとりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
コメント
西村優菜様
この度は大変おめでとうございました。
お疲れ様でございました。
お祝いを申しあげたく誠に勝手ながらメールをさせて戴きました。
以前からご活躍されておられるお姿には希望を沢山戴いており感謝致しております。
小生73歳の年寄りですがお陰様で元気でゴルフを楽しんでおります。
以前、馬場ゆかりプロが優勝した際も喜びに沸きました。
当時はマラソンの野口みずきさんの優勝等々小柄の選手の方々のご活躍に励まされておりました。
この度の快挙は勿論相当なご努力の結果であろうかと存じますが、
何よりもテレビ画面からお見受けするお人柄が滲み出ておられるお姿には私ならずも多くのファンの方々が感銘を受けておられると存じます。
ご両親様ご家族の愛情の賜物ではないかと存じます。
今後ますますのご活躍をご祈念申し上げます。
どうぞくれぐれもお身体お大事にされますよう応援をさせて戴きます。
池松武直 拝