アマチュア時代からプロの試合で優勝するなど、すでに知名度も高く実績も十分なのが金谷拓実選手です。
あまり上背もなく飛び抜けてパワーがあるタイプには見えない金谷拓実選手ですが、クラブセッティングはユニークで随所に工夫が見られています。
得意クラブはパターとのことですが、そのプロフィールも気になります。
今回は、パターが得意な金谷拓実選手のクラブセッティングとプロフィールなどを見ていきます。
金谷拓実のクラブセッティング
金谷拓実選手のクラブセッティングは、ドライバー1本、フェアウェイウッドが3W(スプーン)1本、ユーティリティが1本、アイアンが5番アイアン2本と6番~PWの計7本、ウエッジが3本、パター1本の合計14本という構成です。
クラブのメーカーはすべてPING(ピン)で統一されており、ボールのみブリヂストンの製品です。
特徴的なのが5番アイアンを2本入れていることですが、ユーティリティからの流れなど、詳しく見ていくと納得の選択で、私たちアマチュアにも参考になるものだと思います。
パターが得意とのことですが、決断が早くテンポのいいプレーが印象的な選手です。
早速、金谷拓実選手のユニークなクラブセッティングを見ていきましょう。
金谷拓実のドライバー2023
PING:「G410 プラス」(9度)
シャフト:「ジ・アッタス6」(長さ45.25インチ・フレックス:X)
金谷拓実選手の使用するドライバーは、ピンの弾道調整機能が付いたモデル「G410 プラス」です。
つかまりもよく深低重心構造で、よく飛ぶとの評判です。
シャフトは、プロ入り当初はこのクラスの選手にしては柔らかめのSシャフトを装着していましたが、2021年はXを装着しています。
金谷拓実のフェアウェイウッド2023
3W(スプーン)
PING:「G410 LST フェアウェイウッド」(14.5度)
シャフト:「ジ・アッタス6」(フレックス:X)
金谷拓実選手のフェアウェイウッドは、3W(スプーン)1本のみでPINGの「G410 LST」を使用しています。
ドライバーからの流れを汲み、3W(スプーン)もPINGのモデルです。
金谷拓実のユーティリティ2023
3U
PING:「G410 ハイブリッド」(19度)
シャフト:アッタス・ハイブリッド95(フレックス:X)
金谷拓実選手はロングアイアンは採用せず、ユーティリティを入れています。
やはりピンのモデルですが、ロフト&ライ角整機能も付いた深低重心でミスに強いタイプのユーティリティです。
金谷拓実のアイアン2023
5I(21.5度)
PING:「G710アイアン」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト」(フレックス:X100)
5I~PW
PING:「i230アイアン」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト」(フレックス:X100)
金谷拓実選手のクラブセッティングで最も特徴的なのが、このアイアンではないでしょうか。
3・4番のロングアイアンは採用せず、モデルの違う5番アイアインを2本入れています。
どちらもピンのモデルなのですが、「G700」は中空構造でロフト角21.5度の飛び系、「i230」の5番アイアンのロフト角は26度となっています。
つまり、金谷拓実選手は「G700」の5番アイアインを4番アイアンとして使用しているといえます。
これなら19度のユーティリティからの流れもよく、飛距離の差がきれいに出るのではないでしょうか。
金谷拓実のウエッジ2023
52度・58度・60度
PING:「グライド・フォージド・ウエッジ」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト」(フレックス:X100)
金谷拓実選手のウエッジは3本体制ですが、52度の次に58度と60度を入れているのを見ると、アプローチは高いボールを中心に考えているのではないでしょうか。
ピンの「グライド・フォージド・ウエッジ」もロブショットが打ちやすいモデルだけに、思考とクラブが一致しています。
金谷拓実のパター2023
PING:「シグマ2 アーナ」
得意クラブはパターという金谷拓実選手だけに、どんなパターを使用しているのかは非常に興味がありましたが、ピンのマレット型のモデルを採用しています。
フェースには2重構造の異なる硬さのインサートを採用しているモデルで、プレーヤーの好みに合わせて長さを調整できる機能が付いたシャフトです。
金谷拓実のボール2023
ブリヂストン:「ツアーB Xボール」
金谷拓実選手の使用ボールは、ブリヂストンの「ツアーB X」です。
同じブリヂストン「ツアーB XS」に比較して打感がよりしっかりしていて、前へ飛ぶ力が強く風に強いとの評判です。
金谷拓実のプロフィール
金谷拓実選手のプロフィールも簡単に確認しておきましょう。
金谷拓実選手は1998年広島生まれで、5歳から競技を始めて松山英樹選手と同じ東北福祉大学に進学しています。
アマチュア時代からその才能が開花し、2015年に「日本アマ」で史上最年少優勝(17歳51日)、2018年に「アジアパシフィックアマ」で優勝し、2019年の「マスターズ」と「全英オープン」に出場し、「マスターズ」では予選を通過するなど大活躍しています。
2019年8月には松山英樹選手以来日本人としては2人目となる世界アマチュアランキング1位となり、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では並みいる強豪プロ選手に混じって史上4人目のアマチュア優勝を達成しています。
2020年10月にプロ転向すると、ダンロップフェニックス2020で早くもプロ入り初優勝を果たして今後の活躍が期待される逸材のひとりです。
金谷拓実選手のプロフィールは、以下の通りです。
金谷拓実のプロフィール
名前
金谷拓実(かなや たくみ)
生年月日
1998年5月23日
身長・体重
170cm・62kg
血液型
O型
出身地
広島県
出身校
広島国際学院高→東北福祉大
得意クラブ
パター
プロ転向
2020年10月
ツアー優勝
通算4勝(国内3勝、海外1勝)
三井住友VISA太平洋マスターズ2019(アマチュア)
ダンロップフェニックス2020
東建ホームメイトカップ2021
インターナショナルシリーズ・オマーン2023
ツアー成績などは2023年2月14日現在のものです。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓

金谷拓実のクラブセッティングとプロフィール~まとめ
今回は、、パターが得意な金谷拓実選手のクラブセッティングとプロフィールなどをまとめました。
金谷拓実選手のクラブセッティングは、ドライバー1本、フェアウェイウッドが3W(スプーン)1本、ユーティリティが1本、アイアンが5番アイアン2本と6番~PWの7本、ウエッジが3本、パター1本の合計14本という構成です。
クラブのメーカーはすべてPING(ピン)で統一されていますが、最大の特徴はタイプの異なる5番アイアンを2本入れていることです。
大変ユニークなクラブセッティングですが、先入観のないクラブセッティングは私たちアマチュアも参考にしたいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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