国内女子プロゴルフ界は黄金世代の台頭などで盛り上がりを見せていますが、21歳で最年少賞金女王に輝いた上田桃子選手もまだまだ上位で頑張っています。
30歳を過ぎてベテランの域に達しつつある上田桃子選手ですが、安定感あるゴルフで常に上位に名を連ねています。
上田桃子選手のクラブセッティングを見てみると、オーソドックスながらも非常に強いこだわりを感じさせるものでした。
今回は、上田桃子選手のクラブセッティング最新版についてシャフトとパター・ボールまで見ていきます。
上田桃子のクラブセッティング最新版
上田桃子選手のクラブセッティングは、契約先のキャロウェイを中心としたものです。
ドライバー以下、フェアウェイウッドは3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、ユーティリティ1本、アイアンは5番~PWの6本、ウエッジが3本にパターという14本で非常にオーソドックスなクラブセッティングです。
後で紹介しますが、番手間の飛距離の差もとても自然な流れで私たちアマチュア・ゴルファーには大変参考になるクラブセッティングなのではないでしょうか。
そして上田桃子選手の個性が表れているのが、古いモデルでも馴染んだ信頼性の高いクラブは長く使い続けているということと、ユーティリティなどは契約先のキャロウェイ以外のメーカーのクラブでもかまわず使用していることです。
ことクラブに関しては、上田桃子選手は頑固なタイプなのかなと思ったりもしますが、裏を返せば感覚が変わるのを極力避けたいのではないかと思います。
上田桃子のクラブセッティング2023(ダイキンオーキッド2023)
ドライバー:キャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」(ロフト10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン「ツアーAD PT-6」(長さ45インチ・フレックス:SR)
フェアウェイウッド(3W・5W):キャロウェイ「X HOT PRO」
ユーティリティ(UT4):タイトリスト「816 H1」(23度)
アイアン
5番:キャロウェイ「APEX DCB」
6番~PW:キャロウェイ「APEX アイアン」(2016年モデル)
ウェッジ(50・54・60度):
キャロウェイ「X FORGED」(50・54度)
キャロウェイ「JAWS RAW」(60度)
パター:オデッセイ「TRI-BEAM DOUBLE WIDEパター」
ボール:キャロウェイ「クロムソフト X ボール」
上田桃子のドライバー2023
キャロウェイ:「パラダイム トリプルダイヤモンド」(10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン「ツアーAD PT-6」(長さ45インチ・フレックス:SR)
上田桃子選手の使用ドライバー2023は、最新の「パラダイム トリプルダイヤモンド」です。
クラブをあまり変えるタイプではない上田桃子選手ですが、ドライバーだけは毎年のようにニューモデルを採用しています。
飛距離アップはもちろんドライバーを替える重要なファクターではありますが、それとともに上田桃子選手の場合は操作性も重視しアドレスでピタッとハマってくれるタイプが好みのようです。
「パラダイム トリプルダイヤモンド」はヘッドが小ぶりで構えやすいタイプです。
上田桃子のフェアウェイウッド2023
3W(スプーン)・5W(クリーク)
キャロウェイ:「X HOT PRO」(15度・19度)
シャフト:グラファイトデザイン「ツアーAD PT-6」(SR)
上田桃子選手の使用するフェアウェイウッド2023は3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本体制で、キャロウェイの「X HOT PRO」というモデルですが、なんと2013年のモデルです。
重心が浅くて低く低スピンで力強い弾道を実現したフェアウェイウッドとのことですが、今時、これだけ古いモデルを使い続けているプロゴルファーも珍しいのではないかと思います。
一時期はキャロウェイの「エピックMAX」を使用したこともありましたが、再びの起用です。
いかにこのフェアウェイウッドを信頼しているのかがわかりますし、上田桃子選手がクラブをあまり替えないタイプであることもここでわかります。
上田桃子のユーティリティ2023
UT4
タイトリスト:「816 H1」(23度)
上田桃子選手のユーティリティ2023は、ユーティリティのみキャロウェイではなくタイトリストの「816 H1」を使っています。
2015年発売のモデルで、フェアウェイウッド同様にユーティリティにも上田桃子選手のクラブに対するこだわりが感じられます。
「アクティブ リコイル チャンネル」と呼ばれるソールの深い溝が特徴のユーティリティで、これによりヘッドがたわんで高初速で低スピンの強いボールが打てます。
また、フェースに採用した455カーペンタースチールがミスヒットした時の飛距離ロスを最小限に抑えてくれます。
上田桃子のアイアン2023
5番
キャロウェイ:「APEX DCB アイアン」
6番~PW
キャロウェイ:「APEX アイアン」(2016年モデル)
上田桃子選手の使用アイアン2023は、ユーティリティ代わりともいえる5番アイアンが入っています。
5番アイアンはキャロウェイの「APEX DCB アイアン」で、ミスにも強い寛容性がある飛び系の軟鉄鍛造アイアンモデルです。
6番~PWまでは従来から使用している同じAPEXのモデルで、2015年末に発売されたモデルということで使用歴はかなり長いです。
マッスルバックのような構えやすさとやさしさが同居したようなモデルで、飛距離性能にも優れ、なおかつ打感もいいということで上田桃子選手にとってはかなり理想的なアイアンなのではないでしょうか。
プロゴルファーだけでなく、アベレージゴルファーからアスリートゴルファーまでレベルを問わず使用されています。
上田桃子のウエッジ2023
50度・54度
キャロウェイ:「X FORGED ウエッジ」
60度
キャロウェイ:「JAWS RAW」
上田桃子選手のウエッジ2023は50度と54度がキャロウェイの「X FORGED」、60度が「JAWS RAW」の3本体制でロフト角も変わりありません。
あまりフェースの開閉は使わないタイプなのでしょうか、60度のウエッジまで入れてグリーン周りに対応しています。
フェースの開閉よりもロフトの違いとスイングの大きさで、シンプルに距離を打ち分けたいのかもしれません。
上田桃子のパター2023
オデッセイ:「TRI-BEAM DOUBLE WIDEパター」
上田桃子選手の使用パター2023は、オデッセイの「TRI-BEAM DOUBLE WIDEパター」です。
前年まで使用していた「トライ・ホット 5K ONE」と同じブレードタイプのパターですが、ホーゼルが三角形(トライアングル)なのが特徴でミスヒットに強いとのことです。
従来の形状でさらに安定したストロークを手に入れたということで、クラブをあまり変えない上田桃子選手だけにこちらのモデルは長く使用するのではないでしょうか。
方向性が取りやすくて打感がいいパターが好みとのことです。
上田桃子の使用ボール2023
キャロウェイ:「クロムソフト X ボール」
上田桃子選手の使用するボール2023はキャロウェイの「クロムソフト X ボール」で、同じキャロウェイの契約プロである石川遼選手も使用しているモデルです。
コア2層+カバー2層の4ピース構造で、ソフトな打感と抜群の飛距離性能が特徴のボールです。
上田桃子のクラブセッティングと番手別飛距離
続いて、上田桃子選手の番手別の飛距離を見てみましょう。
上述したように、上田桃子選手の番手間の飛距離の差はとても自然な流れになっており、番手間に飛距離の大きな穴がありません。
フェアウェイウッドとユーティリティ、ユーティリティとアイアンなどは飛距離がうまくつながらないことが出やすいところですが、うまく飛距離が揃っています。
この辺の流れは私たちアマチュア・ゴルファーも大いに参考にすべき点のように思います。
上田桃子選手の番手別の飛距離の目安は、以下の通りです。
上田桃子の番手別飛距離
1W:250ヤード
3W:210ヤード
5W:200ヤード
4U:180ヤード
5U:170ヤード
6I:160ヤード
7I:150ヤード
8I:140ヤード
9I:130ヤード
PW:120ヤード
50度:105ヤード
54度:90ヤード
60度:75ヤード
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓

上田桃子のプロフィール
上田桃子選手は1986年(昭和61年)6月15日、熊本県熊本市に生まれ、ゴルフは10歳で始めました。
坂田信弘プロの坂田ジュニアゴルフ塾で腕を磨き、高校卒業後はティーチングプロの江連忠プロの指導を受け、2005年にプロ入りしました。
2007年の「ライフカードレディス」で初優勝を飾ると、同年の日米共催の「ミズノクラシック」などでも優勝し年間5勝で史上最年少の21歳156日で賞金女王に輝きました。
翌2008年からはアメリカツアーに挑戦するも思うような結果が出せず、2014年からは再び国内ツアーに専念しています。
上田桃子選手のプロフィールは、以下の通りです。
上田桃子のプロフィール
名前
上田 桃子(うえだ ももこ)
生年月日
1986年(昭和61年)6月15日
身長・体重
161cm・54kg
血液型
A型
出身地
熊本県熊本市
出身高校
東海大学付属第二高校(熊本県)
プロ転向
2005年
ツアー優勝
通算17勝(国内16勝、海外1勝)
趣味
音楽鑑賞、ショッピング
所属
かんぽ生命保険
※ツアー成績などは2023年4月20日時点のものです。
上田桃子のクラブセッティング最新版~まとめ
今回は、上田桃子選手のクラブセッティング最新版についてシャフトとパター・ボールまで見てきました。
上田桃子選手のクラブセッティング最新版はキャロウェイを中心にドライバー以下、フェアウェイウッドは3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、ユーティリティ1本、アイアンは5番~PWの6本、ウエッジが3本にパターという14本で、番手間の飛距離の差はとても自然な流れでアマチュア・ゴルファーにも参考になる部分です。
特徴は古いモデルでも馴染んでいるクラブはあまり替えるタイプではないというところで、感覚を大事にしていることがうかがえます。
上田桃子選手のクラブセッティングは、私たちアマチュア・ゴルファーのお手本になるようなクラブセッティングといえるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
コメント