2019年のヨーロッパツアー賞金王に輝き、レース・トゥ・ドバイを制したのがジョン・ラーム選手(スペイン)です。
いかにもパワー・ヒッターという見た目から放たれるドライバーの飛距離はゆうに300ヤードを超えますが、いったいどんなクラブセッティングなのでしょうか?
調べてみると、ジョン・ラーム選手のクラブセッティングはパワー・ヒッターらしく非常にオーソドックスでシンプルなものでした。
今回は、テーラーメイドで統一されたジョン・ラーム選手のクラブセッティング最新版を見ていきたいと思います。
ジョン・ラームのクラブセッティング最新版
ジョン・ラーム選手のクラブセッティングはドライバーからアイアン、ウエッジ、パター、さらにボールに至るまですべて使用契約を結んでいるテーラーメイドで統一されています。
クラブセッティングの内訳は、ドライバー1本とフェアウェイウッドが3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、アイアンが4番アイアン~PWの7本、ウエッジが3本、そしてパターの14本という構成です。
流行のユーティリティは採用していないのも特徴のひとつで、いかにもパワー・ヒッターらしいクラブセッティングといえるでしょう。
ガリバーのような身長188cm、体重100kgの恵まれた体格・パワーをもってすれば、ロングアイアンも余裕で打ちこなせるということでしょう。
アマチュア・ゴルファーからすれば羨ましい限りで、とてもマネできない部分です。
では、ジョン・ラーム選手のクラブセッティングをドライバーから順に見ていきましょう。
ジョン・ラームのドライバー
テーラーメイド:「SIM」(10.5度)
シャフト:アルディラ「ツアーグリーン75」(TX)長さ45.25インチ
ジョン・ラーム選手の使用ドライバーはテーラーメイドの「SIM」です。
意外なのがロフト角が10.5度とジョン・ラーム選手ほどのパワー・ヒッターにしては寝ているということで、同じパワー・ヒッターでもブライソン・デシャンボー選手は逆にロフトを立てているのとは対照的です。
ジョン・ラームのフェアウェイウッド
3W(スプーン)・5W(クリーク)
テーラーメイド:「SIM」(15度・19度)
シャフト:アルディラ「ツアーグリーン85」(TX)
フェアウェイウッドは3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本体制でロフト角も自然な流れで、ドライバー、フェアウェイウッドともオーソドックスなセッティングといえます。
ただし、シャフトはパワー・ヒッターならではのハード・スペックで、一般のアマチュア・ゴルファーのパワーではとてもマネできないものです。
ジョン・ラームのアイアン
4I~PW
テーラーメイド:「P750」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(6.5)
ジョン・ラーム選手の使用アイアンはテーラーメイドの「P750」で、ネックはほとんどストレートでヘッドは小さく完全にヘッドスピードの速いゴルファー向きのモデルです。
キャビティにもかかわらずマッスルバックと変わらない打感で、飛距離を求めるタイプのアイアンではありません。
4番アイアンは、テーラーメイド「SIM MAX」(19度)というユーティリティに似たやさしいタイプを使用することもあるようです。
ジョン・ラームのウエッジ
52度・56度・60度
テーラーメイド:「ミルド グラインド ハイ・トゥ」(52度)
テーラーメイド:「ミルドグラインド2」(56度・60度)
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(6.5)
52度の「ミルド グラインド ハイ・トゥ」はその名の通り、フェースのトゥ側を高くしたデザインで重心がより真ん中になるように設計されており、56度・60度の「ミルドグラインド2」はそこまでトゥ側が高くありません。
ロフト角もきれいに4度刻みで、クセのないセッティングといえます。
ジョン・ラームのパター
テーラーメイド:「スパイダーツアー」
ジョン・ラーム選手の使用パターは、テーラーメイドの「スパイダーツアー」で、スラントネックが特徴的で柔らかいマイルドな打感のモデルです。
ジョン・ラームの使用ボール
テーラーメイド:「TP5 ボール」
テーラーメイド新5層のツアーボールで、飛距離性能はもちろんのこと、加えて柔らかい打感が特徴でアプローチでのスピン性能に優れています。
ジョン・ラームのプロフィール
ジョン・ラーム選手は1994年のスペイン出身で、2016年にプロ転向すると、2017年「ファーマーズインシュランス」でのツアー初優勝を皮切りに順調にステップアップし、2019年にはヨーロッパツアーで年間3勝を挙げて初の年間王者、2020年には「ザ・メモリアルトーナメント」で優勝し世界ランキング1位の座に就いています。
ジョン・ラーム選手のプロフィールは、以下の通りです。
名前
ジョン・ラーム
身長・体重
188cm・100kg
生年月日
1994年11月10日
出身地
スペイン・バリカ
出身校
アリゾナ州立大学
ドライバー平均飛距離
304ヤード(2020年7月)
プロ転向
2016年
ツアー優勝
通算10勝(アメリカ4勝、ヨーロッパ6勝)
契約
テーラーメイド
ツアー成績は2020年8月1日現在のものです。
ジョン・ラームのクラブセッティング最新版~まとめ
今回は、テーラーメイドで統一されたジョン・ラーム選手のクラブセッティング最新版を見てきました。
ジョン・ラーム選手のクラブセッティングは、ドライバー1本とフェアウェイウッドが3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、アイアンが4番アイアン~PWの7本、ウエッジが3本、そしてパターの14本という構成でユーティリティは採用していません。
ウッド系はやさしく飛ばし、ピンを狙うアイアンはシビアにスポットを狙い撃ちしようという意図が見られるクラブセッティングです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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