メジャー大会となると無類の強さを発揮するのがブルックス・ケプカですが、見るからに超人的なパワーがありそうです。
世界ランクもトップに立つなど、もはや押しも押されぬ超一流プロに成長しています。
使用クラブも重くて難しそうなクラブを、いとも簡単に振り回しているのではないかというイメージがありますが、アイアンをはじめクラブセッティングには細やかな配慮が見られます。
そんなブルックス・ケプカのクラブセッティングは、どうなっているのでしょうか?
今回は、ブルックス・ケプカのクラブセッティングについて見ていきたいと思います。
ブルックス・ケプカのクラブセッティング
ブルックス・ケプカのクラブセッティングを見てみると、パワーヒッターらしくウッドはドライバーとスプーンの2本のみとなっています。
恵まれた身体能力を存分に生かしているといえます。
そんなクラブセッティングの中で特徴的なのがアイアンで、3番アイアンのみ別モデルを使用しており、シャフトもカーボンを採用しています。
さすがのブルックス・ケプカも3番アイアンだけは、やさしさと安定性を求めて工夫していることがわかります。
その他にもロフト角の設定など、細やかなこだわりが見られています。
しかし、全体的にはユーティリティを入れることなく実にクラシックでオーソドックスなクラブセッティングといえるでしょう。
最新のクラブセッティングは、ドライバーとスプーンが各1本、アイアンが3番アイアン~PWの8本、ウエッジが3本とパター1本の計14本です。
以前はナイキと契約していましたが、2016年にナイキがクラブ・ボールの製作から事業撤退して以降は契約フリーとなって契約に縛られずに自由にクラブを選んでいましたが、2022年からはダンロップ・・クリーブランドゴルフと契約しています。
ブルックス・ケプカのドライバー2022
ダンロップ:「スリクソン ZX7 ドライバー」(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル「ディアマナD+70」(長さ45インチ・フレックス:TX)
ブルックス・ケプカの2022年の使用ドライバーは、テーラーメイドから新たに契約したダンロップ・スリクソンの「ZX7」に変更されています。
ブルックス・ケプカのドライバー2021
テーラーメイド:「SIM2」(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル「ディアマナD+70」(フレックス:TX)
ブルックス・ケプカの2021年の使用ドライバーは、2020年に使用していたキャロウェイ「マーベリック サブゼロ」からテーラーメイドの「SIM2」に変更しています。
ブルックス・ケプカのドライバー2020
キャロウェイ:「マーベリック サブゼロ ドライバー」(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル「テンセイAVホワイト75」(フレックス:TX)
ブルックス・ケプカの2020年の使用ドライバーは、2019年に使用していたテーラーメイドの「M5」からキャロウェイの「マーベリック サブゼロ」に変更しています。
ブルックス・ケプカのドライバー2019
テーラーメイド:「M5」(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル「ディアマナD+70」(フレックス:TX)
ブルックス・ケプカの2019年の使用ドライバーは、テーラーメイドのM5ですが、本当にテーラーメイドのドライバーを使用しているプロは多く人気の高いモデルです。
ロフト角が10.5度というのが少々意外な気もします。
ブルックス・ケプカのフェアウェイウッド2022・2021
3W(スプーン)
テーラーメイド:「M2 ツアー」(16.5度)
シャフト:三菱ケミカル「ディアマナD+80」(フレックス:TX)
ブルックス・ケプカほどのパワーヒッターが、スプーンでロフト角が16.5度というのは驚きです。
これはおそらく、フェアウェイウッドを1本しか入れていないため、アイアンとの飛距離の差を考慮してのことではないでしょうか。
スプーンのロフトが通常通りだとアイアンとの間にかなりの飛距離の穴ができてしまいます。
ドライバーは毎年のように変えていますが、この3W(スプーン)は長い間、変化がないことからケプカにとっては満足の1本なのでしょう。
ブルックス・ケプカのアイアン2022・2021
3番アイアン
ナイキ:「ヴェイパー フライ プロ アイアン」
シャフト:フジクラ「プロ95 ツアースペック」(フレックス:X)
4番アイアン~PW
ダンロップ:スリクソン「ZX7」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:X100)
ブルックス・ケプカの2022・2021年の使用アイアンは3番アイアンを以前に使用していたナイキ「ヴェイパーフライオプロ」に戻し、4番~PWは2020年秋に発売されたばかりのダンロップ・スリクソン「ZX7」に変更しています。
ブルックス・ケプカのアイアン2020
3番アイアン
テーラーメイド:「P790 アイアン」
シャフト:三菱ケミカル「テンセイCKプロホワイト100HY」(フレックス:TX)
4番アイアン~PW
ミズノ:「JPX919 ツアー アイアン」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:X100)
ブルックス・ケプカの2020年の使用アイアンは4番~PWは2019年と変わりありませんが、3番アイアンのみナイキからテーラーメイドの「P790」に変更しています。
中空構造&低重心化で、よりミスショットの許容範囲を広めたモデルです。
ブルックス・ケプカのアイアン2019
3番アイアン
ナイキ:「ヴェイパー フライ プロ アイアン」
シャフト:フジクラ「プロ95 ツアースペック」(フレックス:X)
4番アイアン~PW
ミズノ:「JPX 919 ツアー アイアン」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:X100)
ブルックス・ケプカのクラブセッティングで特徴的なのがアイアンです。
3番アイアンのみ別メーカーのナイキを使用しシャフトも異なります。
よほど慣れ親しんでいるか、あるいはやさしさを求めてのことなのでしょう。
4番アイアン以降はミズノ&Dynamic Gold ツアーイシューの組み合わせで統一しています。
ブルックス・ケプカのウエッジ2022
52度・56度・60度
クリーブランド:「RTX ZIPCORE」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
ブルックス・ケプカの使用する2022年のウエッジは、タイトリストのボーケイ・シリーズからクリーブランドの「RTX ZIPCORE」に変更されています。
ロフト構成とシャフトは前年と変わりなく、ヘッドのみの変更です。
ブルックス・ケプカのウエッジ2021
52度・56度・60度
タイトリスト:「ボーケイ SM8」(52度・56度)
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
タイトリスト:「ボーケイ SM5 TVD」(60度)
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
ブルックス・ケプカの使用する2021年のウエッジは同じタイトリストのボーケイ・シリーズで、マイナーチェンジしているものの基本的には同じ方向性です。
ブルックス・ケプカのウエッジ2019・2020
52度・56度・60度
タイトリスト:「ボーケイ SM8 RAW」(52度・56度)
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
タイトリスト:「ボーケイ ウェッジ ツアークローム」(60度)
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
ウエッジは3本体制で基本的には変わらずに、スピン性能や耐久性がより進歩したモデルにマイナーチェンジしています。
ブルックス・ケプカのウエッジ2019
52度・56度・60度
タイトリスト:「ボーケイ SM7 RAW」(52度・56度)
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
タイトリスト:「ボーケイ SM4 TVD」(60度)
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」(フレックス:S400)
ウエッジは52度から4度刻みで、タイトリストのボーケイシリーズ&Dynamic Gold ツアーイシューで統一しています。
オーソドックスなクラブセッティングといえるでしょう。
ブルックス・ケプカのパター2022・2021
タイトリスト:スコッティ・キャメロン「T10セレクト・ニューポート2」
ブルックス・ケプカのパターといえば、スコッティ・キャメロン「ニューポート」ですね。
不動のエースパターです。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓

ブルックス・ケプカのボール2022
ダンロップ:「スリクソン Zスター(ダイヤモンド)」
最後にクラブではありませんが、使用ボールです。
ブルックス・ケプカの2022年の使用ボールは、タイトリスト「ProV1x」からダンロップの「スリクソン Zスター」に変更されています。
ブルックス・ケプカのボール2021
タイトリスト:「Pro V1x」
ブルックス・ケプカの2021年の使用ボールは、タイトリストの「ProV1x」です。
4ピース構造ですが、同じタイトリストの「ProV1」との違いは微妙です。
飛距離性能に重点を置いているとはいうものの、打感もかなり柔らかいと評判です。
ブルックス・ケプカのクラブセッティング~まとめ
今回は、ブルックス・ケプカのクラブセッティングについて見てきました。
ブルックス・ケプカの最新のクラブセッティングは、ドライバーとスプーンが各1本、アイアンが3番アイアン~PWの8本、ウエッジが3本とパター1本の計14本です。
ブルックス・ケプカのクラブセッティングでは、次の2つの特徴が見られます。
・3番アイアンのみ別メーカーのモデル&シャフトを使用していること
・スプーンのロフト角が16.5度とかなり多めであること
PWを含めるとウエッジを4本入れていることから、ショートゲームを充実させたいことがわかります。
驚異的な身体能力を生かしたクラブセッティングであるといえるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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