ゴルフ用語には、鳥の名前を使ったものが多くあり、アルバトロスもそのひとつです。
ゴルフではひとホールのいいスコアとしてバーディーやイーグルはよく出てきます。
しかし、ホールインワンやアルバトロスというとなかなか見ることができません。
特にアルバトロスはプロゴルファーでも難しく、確率的には一年に一度も出ていないのではないかと思います。
そんなゴルフのアルバトロスの意味と語源は、どんなものでしょうか?
今回は、ゴルフのアルバトロスの意味と語源、出る確率などについて見ていきます。
ゴルフのアルバトロスの意味
ゴルフのアルバトロスは、日本語ではアホウドリの意味になります。
ゴルフの離れ技ともいえるアルバトロスですが、具体的には次の2つがあります。
・ロングホール(パー5)の2打目がカップイン
・ミドルホール(パー4)の1打目がカップイン
このようにアルバトロスは、規定打数(パー)より3打少ない打数でホールアウトすることを意味します。
ミドルホール(パー4)のアルバトロスは、イコール、ホールインワンでもありますね。
なおアメリカではアルバトロスは、ダブル・イーグルといわれることのほうが多いようです。
ゴルフのアルバトロスの以上のスコアは?
ちなみに、規定打数(パー)より4打少ない打数でホールアウトすることをコンドル、またはトリプル・イーグルといいます。
コンドルはロングホール(パー5)でのホールインワンを意味しますから、達成はほとんど奇跡的ですね。
しかし、2002年にアメリカ・コロラド州のグリーンバレー・ランチGCの9番パー5(517ヤード)で達成されたという記録があります。
1打でなんと500ヤード以上も飛ばしているだけでも信じられないのに、カップインしているんですから奇跡以外の何物でもないですね。
ゴルフのアルバトロスの語源・由来
ところで、アルバトロスは日本語ではアホウドリ(信天翁または阿呆鳥)ですが、その語源・由来はどんなものなのでしょうか?
アホウドリはイーグル(鷲)に比べると馴染みは薄いかと思いますが、主に南太平洋地域に生息している白い大型の海鳥です。
アホウドリは並外れた飛翔力を持ち、それはあたかも大きな飛距離を持つロングヒッターのようでもあります。
アルバトロスの達成には並外れた飛距離が必要であることが条件であることから、ゴルフ発祥の地といわれるスコットランドからアルバトロスというゴルフ用語が定着しました。
ちなみにアホウドリは、布団用の羽毛として使われ、乱獲のために生息数が激減しています。
日本においても、かつては小笠原諸島から西之島まで生息していましたが、現在では鳥島と尖閣諸島のみに2,500羽ほどとその生息域を狭めていて、特別天然記念物になっています。
ゴルフのアルバトロス同様、かなり希少価値があるといっていいでしょう。
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アルバトロスの出る確率はホールインワンより低い
ホールインワンはゴルフのテレビ中継を見ているとちょくちょく目にしますが、アルバトロスはめったに見ることができません。
このことからもアルバトロスの出る確率はホールインワンより低いのは明らかです。
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なにしろロングホールで2打でグリーンに届くことが最低条件になりますから、1打で届くショートホールとは達成の難易度はまるで違います。
それで気になるアルバトロスが出る確率ですが、100万回〜200万回に1回といわれ、この確率はショートホールのホールインワンの200倍の確率の低さです。
もちろんプロゴルファーとアマチュアゴルファーでは差があって、例えばアメリカ男子プロゴルフツアーでは、多くて年に5〜6回、平均で2〜3回、国内男子プロゴルフツアーでは年に1回出るかどうかという確率です。
これがアマチュア・ゴルファーとなるとさらに確率は低くなり、600万回に1回程度といわれており、どうもアマチュア・ゴルファーにはあまり縁のないことのようです。
これはアマチュア・ゴルファーには一生かかってもほとんど達成することができないレベルの確率です。
過去10年の国内ツアーのアルバトロスの達成事例
過去10年の国内ツアーのアルバトロスの達成事例を見てみるとわずかに8人しかいません。
やはり国内ツアーにおいては年に1回出るかどうかの確率で、すべてロングホールでの達成です。
ちなみにミドルホール(パー4)でのアルバトロスは、中島常幸プロが1998年5月1日の中日クラウンズの名古屋GC(和合コース)1番ホール(341ヤード・パー 4)で達成していますが、現在のところ後にも先にもこの一度だけとなっています。
2009年4月24日 デビッド・スメイル
山の原ゴルフクラブ山の原C(兵庫県川西市)
15番492ヤード・パー5
つるやオープン2日目
2009年4月24日 有村智恵
川奈ホテルGC富士コース(静岡県伊東市)
5番470ヤード・パー5
フジサンケイレディスクラシック初日
2009年11月29日 宮里優作
Kochi黒潮CC(高知県安芸郡芸西村)
18番530ヤード・パー5
カシオワールドオープン最終日
2011年7月15日 有村智恵
東名CC(静岡県裾野市)
8番503ヤード・パー5
スタンレーレディスゴルフトーナメント初日
2012年5月18日 谷口徹
グランディ浜名湖GC(静岡県浜松市)
13番531ヤード・パー5
とおとうみ浜松オープン2日目
2015年8月15日 渡邉彩香
軽井沢72ゴルフ北コース(長野県北佐久郡軽井沢町)
16番480ヤード・パー5
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント2日目
2016年2月6日 矢野東
ロイヤルミンガラドンG&C(ミャンマー・ヤンゴン)
14番542ヤード・パー5
レオパレス21ミャンマーオープン3日目
2018年10月11日 杉山知靖
横浜CC(神奈川県横浜市)
14番523ヤード・パー5
日本オープンゴルフ選手権初日
まとめ
今回は、ゴルフのアルバトロスの意味と語源、出る確率などについて見てきました。
ゴルフのアルバトロスは、日本語でアホウドリ(信天翁または阿呆鳥)の意味で、アルバトロスの達成には並外れた飛距離が必要であることが条件ですが、アホウドリが並外れた飛翔力を持つことが語源・由来といわれています。
アルバトロスが出る確率は、100万回〜200万回に1回といわれショートホールのホールインワンの200倍の確率の低さです。
ちなみにアマチュア・ゴルファーでは600万回に1回程度で、一生かかってもほとんどのアマチュア・ゴルファーには達成できない確率です。
アルバトロスは並外れた飛距離を持つロングヒッターのみが持つ可能性といっていいでしょう。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てば、うれしいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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