ゴルフを始めたばかりの頃、違和感があったのがゴルフの距離がヤード表示だったことです。
メートル表示に慣れているので、どうしてもしっくりきませんでした。
今では逆にゴルフに限ってはメートル表示されたほうが変な感じがします。
しかし、気を付けて聞いているとパットだけはメートルを使っています。
このようにパットだけはメートルを使い、他はすべてヤード表示なのはなぜなのでしょうか?
今回は、ゴルフはなぜヤード表示なのか?にもかかわらずパットだけはメートルを使う理由を見ていきたいと思います。
ゴルフはなぜヤード表示か?
今では距離を表す単位はメートルが主流となり、ヤードはほとんど使われない時代になっています。
ところがゴルフはなぜヤード表示なのか、その理由はズバリ、ゴルフ発祥の地イギリスとゴルフを発展させた国アメリカが今でもヤードを広く使用しているからです。
アメリカではゴルフのみならず大人気のアメリカンフットボールもヤードを使用しているぐらいですから、ヤードがいかに一般的なのがわかるというものです。
ヤードは、かつて欧米で広く使用されてきたものの、今ではゴルフの世界でもヨーロッパ大陸やオーストラリアなどではメートルを使用している国のほうが多いのが現状です。
しかし、イギリスとアメリカというゴルフ大国がヤードを使用している以上、メートルが主流になるには至りませんでした。
日本でもメートル法に移行するに伴って、1976年(昭和51年)から1984年(昭和59年)の8年間、ゴルフコースのヤード表示を廃止していた時期があります。
しかし、ヤード表示に慣れていたゴルファーから不平不満の声があがり、再びヤード表示に戻ったという経緯もあります。
1ヤードは何メートル?
ではゴルファーには慣れた単位であるヤードですが、1ヤードは正確には何メートルなのでしょうか?
ヤードはメートルの1割減と大雑把に捉えているゴルファーは多いと思いますが、案外、ご存じではないゴルファーは多いと思います。
1ヤードが何メートルかは、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、アメリカの6か国によって結ばれた国際ヤードによって、次のように定められています。
1ヤード=0.9144m
ちなみに、
1フィート(国際フィート)は、正確には0.3048m、
1インチは、正確には0.0254m=25.4mm
と定められています。
パットだけはメートルを使う理由
もうひとつの疑問が、グリーンに乗るまではアプローチでもヤードなのにパットだけはメートルを使う理由です。
実はパットだけメートルを使うのは日本だけです。
イギリスもアメリカもパットの時にはフィートを使います。
ヤードは庭での距離、フィートは部屋の中を意味しているため、グリーンを部屋としてとらえて、フィートを使っているというわけです。
ところが、日本でパットだけはメートルを使う理由は、
日本ではフィートはヤード以上に馴染みがないため、わかりやすいメートルを使っている
もしくは、
8年間メートル表示を推奨していた頃の名残り
といわれています。
おそらく同じひとつのスポーツで、ヤードやメートルなど複数の単位が混在するのは日本だけでしょう。
まとめ
今回は、ゴルフはなぜヤード表示なのか?にもかかわらずパットだけはメートルを使う理由を見てきました。
ゴルフはなぜヤード表示なのか、その理由はイギリスとアメリカが今でもヤードを広く使用しているからです。
にもかかわらずパットだけはメートルを使う理由は、日本ではメートルのほうがわかりやすく距離をイメージしやすいから、もしくは8年間メートル表示を推奨していた頃の名残りといわれています。
ちなみに他の国ではヤードかフィート、メートルで統一されており、ヤードやメートルなど複数の単位が混在するのは日本だけと思われます。
もう慣れているので違和感もなく何とも思いませんが、考えてみるとちょっと変ですね。
すべては慣れということでしょうか。(笑)
この記事が少しでもみなさんのお役に立てば、うれしいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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