ローリー・マキロイといえば、速いスイングとピタッと決まったフィニッシュがとても印象的な選手です。
実績も十分で、マスターズ以外のすべてのメジャーに優勝し、さらにアメリカとヨーロッパのツアーで同時に賞金王を獲得したこともある名選手です。
そんなローリー・マキロイのクラブセッティングは、どんな構成になっているでしょうか?
今回は、ドライバーからパターまでローリー・マキロイのクラブセッティングなどを見ていきます。
ローリー・マキロイのクラブセッティング最新版
300ヤードを超える異次元の飛距離を持ち、トップ~インパクト~フィニッシュと要所でカチッとハマるローリー・マキロイのスイングは見る物を唸らせる素晴らしいスイングだと思います。
どんなクラブセッティングなのか興味がありますが、あれだけの速くてパワフルなスイングなのですからかなりハードスペックなクラブセッティングが想像されます。
実際にふたを開けて見ると、ドライバーからパターまですべてテーラーメイドで統一され、ハードな中にもローリー・マキロイらしいアイアン志向の強い工夫たっぷりのクラブセッティングとなっています。
ローリー・マキロイの14本のクラブセッティングの構成は、ドライバーが1本、フェアウェイウッドが3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、アイアンが3番~PWの8本、ウエッジ2本、パター1本になっています。
では、詳しく見ていきましょう。
ローリー・マキロイのドライバー
テーラーメイド:「SIM ドライバー」(10.5度)
シャフト:三菱ケミカル「クロカゲ シルバーTiNi70」(フレックス:X)
ローリー・マキロイの2020年の使用ドライバーは、同じテーラーメイドの「SIM」に変更されています。
以前、使用している「M5」よりスピン量が少ないとのことでロフトも多めになっています。
また、ヘッドスピードもややアップし、うれしいことに飛距離も数ヤード伸びたということです。
ローリー・マキロイのドライバー2019
テーラーメイド:「M5」(8度)
シャフト:三菱ケミカル「TENSEI CKホワイト70」(フレックス:TX)
ローリー・マキロイの圧倒的なドライバーの飛距離を支えているのはテーラーメイドの人気モデル「M5」です。
数多くのトッププロが愛用しているモデルですが、ロフト角の少なさはアマチュアではそうそう真似できませんね。
シャフトもハードですからまさにパワーヒッター仕様といった感じです。
ローリー・マキロイのフェアウェイウッド
3W(スプーン)
テーラーメイド:「SIM フェアウェイウッド」(15度)
シャフト:三菱ケミカル「TENSEI CKホワイト80」(フレックス:TX)
5W(クリーク)
テーラーメイド:「SIM フェアウェイウッド」(19度)
シャフト:三菱ケミカル「TENSEI CKホワイト90」(フレックス:TX)
ローリー・マキロイの使用するフェアウェイウッドは、2020年は2本体制に変更され、モデルもドライバーと同様に「SIM」となっています。
以前は5W(クリーク)のロフト角を立てて使っていましたが、19度とノーマルなロフトにし、3W(スプーン)からの流れを自然なものにしています。
ローリー・マキロイのフェアウェイウッド2019
5W(クリーク)
テーラーメイド:「M5」(17度)
シャフト:三菱ケミカル「TENSEI CKホワイト80」(フレックス:TX)
ローリー・マキロイの2019年のフェアウェイウッドは、1本体制になっています。
通常1本なら3W(スプーン)を入れるプロが多いですが、ローリー・マキロイは5W(クリーク)のロフト角をやや立てて使っています。
だったら4W(バッフィ)を使えばいいと思ってしまいますが、飛距離に対する細かな基準があるのでしょう。
この辺は、本人にしかわからない世界かもしれません。
ローリー・マキロイのユーティリティ
UT(19度)
テーラーメイド:「SIM MAX レスキュー」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX HZRDUSブラック105」(フレックス:6.5)
そして、2020年のローリー・マキロイのクラブセッティングの大きな注目ポイントともいえるのが、ユーティリティが導入されたことです。
操作性もよく、アゲンスト時も球が吹き上がらずに抑えることもできるのでかなりの気に入っているようです。
ローリー・マキロイのアイアン
3・4番アイアン
テーラーメイド:「P-760」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:7.0)
5番アイアン~PW
テーラーメイド:「P-730」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:7.0)
ローリー・マキロイの2020年の使用アイアインは、ユーティリティの導入により2番アイアンと48度のウエッジを抜いて3番~PWまでの8本体制になりました。
モデルこそマイナーチェンジしていますが、3・4番アイアンはキャビティバック、5番アイアン以降はマッスルバックなのは変わりありません。
ローリー・マキロイのアイアン2019
2番アイアン
テーラーメイド:「P-790UDI」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX HZRDUSブラック」(フレックス:6.5)
3・4番アイアン
テーラーメイド:「P-750ツアープロト」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:7.0)
5番~9番アイアン
テーラーメイド:「RORSプロト」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:7.0)
ローリー・マキロイの2019年のクラブセッティングで最もこだわりが見られるのが、アイアンのセッティングではないでしょうか。
2番アイアンの「P-790UDI」は、中空ボディのアイアン型ユーティリティー、3・4番アイアンはキャビティバック、5~9番アイアンはマッスルバックを使用しています。
フェアウェイウッドは1本のみで2番アイアンから入れているのは、できるだけアイアン感覚でピンポイントでターゲットを狙いたいという気持ちの表れでしょう。
ただ、やはりパワーがないとできないクラブセッティングだと思います。
ローリー・マキロイのウエッジ
54度・60度
テーラーメイド:「ミルドグラインド2 ウエッジ」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:6.5)
ローリー・マキロイの2020年の使用ウエッジは、上述のようにPWが新しく入ったため2本体制になりました。
以前、48度で採用していた「ミルドグラインド」を54度と60度の両方に採用しています。
ローリー・マキロイのウエッジ2019
48度
テーラーメイド:「ミルドグラインド」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:6.5)
54度・60度
テーラーメイド:「Hi-Toe」
シャフト:トゥルーテンパー「プロジェクトX ライフル」(フレックス:6.5)
ローリー・マキロイの2019年の使用ウエッジは、ピッチングウエッジを抜いて48度のウエッジを入れているのが独特のクラブセッティングの特徴といえるでしょう。
48度からロフト6度刻みで、自然な流れとなっています。
ローリー・マキロイのパター
テーラーメイド:「スパイダーツアー」
ローリー・マキロイの愛用パターは、テーラーメイドの「スパイダーツアー」でマレットタイプになります。
こちらは変更することなく長く使い続けています。
ローリー・マキロイのボール
テーラーメイド:「TP5」
ローリー・マキロイの2020年の使用ボールは、同じテーラーメイドの「TP5X」から「TP5」に変更しています。
打感の違いが大きいといわれる両モデルですが、よりソフトな打感を優先しての選択でしょうか。
ローリー・マキロイのボール2019
テーラーメイド:「TP5X」
ローリー・マキロイの2019年の使用ボールは、最先端の5ピース構造のボールですが、同じシリーズの「TP5」と比較して「TP5X」の方がやや硬く、高弾道・低スピンの傾向で飛距離性能に優れています。
あれだけのヘッドスピードであれば、多少の固さの違いは問題ないのかもしれません。
ローリー・マキロイのクラブセッティング~まとめ
今回は、ドライバーからパターまでローリー・マキロイのクラブセッティングなどを見てきました。
ローリー・マキロイの14本のクラブセッティングの構成は、ドライバーが1本、フェアウェイウッドが3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、アイアンが3番~PWの8本、ウエッジ2本、パター1本で、マキロイのアイアン志向がよく表れたセッティングといえるでしょう。
新たにユーティリティを導入したり、アイアンも番手によってモデルを使い分けたりと随所に工夫が見られる個性的なセッティングです。
アマチュアが簡単に真似できるクラブセッティングではありませんが、自分のスイングの特徴に合わせるところなどは参考にしたいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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