渋野日向子選手は2018年にプロテストに合格して2019年からツアーに参加すると、サロンパスカップ2019でツアー初優勝を飾り、続く海外メジャーの全英女子オープン2019までも制して一躍スターダムを駆け上りました。
黄金世代といわれる選手のひとりで、そのキレのあるスイングは定評のあるところですが、スイング改造とともにクラブセッティングにもかなりの変化が見られています。
渋野日向子選手の14本のクラブセッティング2023は、どうなっているのでしょうか?
今回は、スイング改造とともに変化してきた渋野日向子選手のクラブセッティング2023などを見ていきたいと思います。
渋野日向子のクラブセッティング2023
渋野日向子選手のクラブセッティング2023は、ドライバー1本とフェアウェイウッドが3W(スプーン)と5Wの2本、ユーティリティが2本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが3本とパターの14本で、ボール以外はすべてピンで統一されています。
ややハンドダウン気味なアドレスから繰り出されるショットは力感も十分ですが、それもそのはず渋野日向子選手は野球とソフトボールのキャリアがあります。
下半身も強そうですし、クラブセッティングはかなりのハードスペックなのかと予想しましたが、思いのほかやさしいスペックでした。
いつもニコニコした笑顔でラウンドしサバサバした印象のある渋野日向子選手ですが、クラブセッティング2023には随所に工夫が見られています。
渋野日向子のクラブセッティング2023(ホンダLPGAタイランド2023)
ドライバー
ピン「G430 MAX」(ロフト10.5度)
シャフト:フジクラ「ベンタスTRブルー5」(長さ44.75インチ・フレックス:S)
フェアウェイウッド(3W・5W):ピン「G430 MAX」
ユーティリティ(4U・5U):ピン「G430」
アイアン(6~PW):ピン「i230」
ウェッジ(50・54・58度):ピン「グライド3.0」
パター:ピン「アンサー 2D」
では、渋野日向子選手のクラブセッティング2023を詳しく見ていきましょう。
渋野日向子のドライバー2023
ピン:「G430 MAX」(10.5度)
シャフト:フジクラ「ベンタスTRブルー5」(長さ44.75インチ・フレックス:S)
渋野日向子選手の2023年の使用ドライバーはピンの「G430 MAX」で、より直進性の高い初速に優れるモデルです。
シャフトはフジクラの「スピーダー NX50」から「ベンタスTRブルー5」に変更しています。
フレックスは以前はSRでしたが、現在はパワーアップしてSを使用しています。
渋野日向子のフェアウェイウッド2023
3W(スプーン)・5W(クリーク)
ピン:「G430 MAX」(15度・18度)
シャフト:フジクラ「ベンタスTRブルー」(フレックス:S)
渋野日向子選手が使用する2023年のフェアウェイウッドはピンの「G430 MAX」で、3W(スプーン)と5Wの2本体制です。
ドライバーと同じモデルということで、ドライバーからの流れの延長線上にあるという印象を受けます。
変わらず2本体制ですが、7Wから5W(クリーク)に戻しています。
渋野日向子のユーティリティ2023
4UT・5UT
ピン:「G430」(22度・26度)
シャフト:フジクラ「TRハイブリッド75」(フレックス:S)
渋野日向子選手が使用する2023年のユーティリティは2本体制に変わりはありませんが、ドライバー・フェアウェイウッド同様に「G430」に変更しています。
デビュー当初(2019年)は3UT19度・4UT22度とかなりロフト角の立ったユーティリティを使用していましたが、現在は5Wからの流れを考慮してか、4UTと5UTと自然な流れになっています。
渋野日向子のアイアン2023
6番~PW
ピン:「i230 アイアン」
シャフト:フジクラ「MCI80」(フレックス:R)
渋野日向子選手が使用する2023年のアイアンは、前年から使用しているピンの「i230」ですが、ウエッジが3本体制になり46度のウエッジの代わりにPWを入れています。
かなり細かいところまで配慮していることがうかがえます。
ピン「i230」は2022年のモデルで「i210」の進化版ですが、渋野日向子選手にとっては約4年ぶりのアイアンの変更でした。
球も上がり、やさしく振り抜きやすいということでほとんど即決だったようです。
渋野日向子のウエッジ2023
50度・54度・58度
ピン:「グライド 3.0」
シャフト:フジクラ「MCI105 MILD」(フレックス:R)
渋野日向子選手が使用する2023年のウエッジは前年と変わらずピンの「グライド3.0」で、これまでの4本体制から3本体制に変わっています。
ロフトの流れも4度刻みに自然な流れになっています。
デビュー当初(2019年)は52度と58度の2本体制でしたからウエッジのセッティングにもかなりの試行錯誤が繰り返されていることがわかります。
以前の渋野日向子選手は、全体的にショートゲームよりもロングゲームに重きを置いたクラブセッティングだったといえるでしょう。
渋野日向子のパター2023
ピン:「アンサー 2D」
渋野日向子選手の2023年のパターは、ピン「アンサー 2D」です。
前年はマレット型を試してみた時期もありましたが、再びピン型に戻りました。
色はブラックで、ややヘッド幅が広い安定感があるモデルです。
渋野日向子の使用ボール2023
タイトリスト「プロ V1x ボール」
渋野日向子選手の使用するボール2023は、タイトリストの「プロ V1x」です。
以前使用していた「プロV1」と比較すると、打感はやや硬めでスピン量がやや少なめのモデルです。
両モデルの打感などの違いは、筆者が試打してみたところかなり微差でした。
タイトリストのプロV1とV1xの違いは、こちらをご参照下さい↓↓

渋野日向子のスイング改造
最後に渋野日向子選手のスイングです。
渋野日向子選手は本来は右利きですが、ソフトボールでは右投げ左打ちでした。
ゴルフは右打ちなので、バランスをとるためにソフトボールでは左打ちにしていたんだとか…。
アドレスを見てもわかる通り、ストロンググリップで両肘の強力な絞り込み、そしてハンドダウンが特徴です。
そして、アドレスの両脇の締めと前傾をキープしながらバックスイング~インパクト~フォローと緩まず一気に振り抜いていきます。
ダウンスイングでのタメ、大きなフォローと足腰や背筋の強さを感じさせる、思い切りのいい素晴らしいスイングですね。
ソフトボールや野球のキャリアも強く感じさせます。
クラブセッティング同様にスイングもフラットに改造したり試行錯誤を繰り返しています。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓

渋野日向子のクラブセッティング2023~まとめ
今回は、スイング改造とともに変化してきた渋野日向子選手のクラブセッティング2023を見てきました。
渋野日向子選手のクラブセッティング2023は、ドライバー1本とフェアウェイウッドが3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、ユーティリティが2本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが3本とパターの14本で、ボール以外はすべてピンで統一されています。
前年との最も大きな違いは7Wから5Wへ、ウエッジが4本体制から3本体制に変わるなどのクラブセッティングになっています。
全英女子オープンゴ以来のアメリカツアー優勝という目標に向かって、スイングとともにさらにチューンアップしているのを感じさせるクラブセッティングになっています。
層の厚い黄金世代の中でも一歩抜きん出ている印象もある渋野日向子選手ですが、今後の活躍がさらに楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
コメント