渋野日向子選手は2018年にプロテストに合格して2019年からツアーに参加すると、サロンパスカップ2019でツアー初優勝を飾り、続く海外メジャーの全英女子オープン2019までも制して一躍スターダムを駆け上りました。
黄金世代といわれる選手のひとりで、そのキレのあるスイングは定評のあるところですが、スイング改造とともにクラブセッティングにもかなりの変化が見られています。
渋野日向子選手の14本のクラブセッティング2024は、どうなっているのでしょうか?
今回は、スイング改造とともに変化してきた渋野日向子選手のクラブセッティング2024などを見ていきたいと思います。
渋野日向子のクラブセッティング2024
渋野日向子選手のクラブセッティング2024は、ドライバー1本とフェアウェイウッドが3W(スプーン)と5Wの2本、ユーティリティが3本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが3本とパターの15本で、ボール以外はすべてピンで統一されています。(試合ではここから1本抜いて14本)
ややハンドダウン気味なアドレスから繰り出されるショットは力感も十分ですが、それもそのはず渋野日向子選手は野球とソフトボールのキャリアがあります。
下半身も強そうですし、クラブセッティングはかなりのハードスペックなのかと予想しましたが、思いのほかやさしいスペックでした。
いつもニコニコした笑顔でラウンドしサバサバした印象のある渋野日向子選手ですが、クラブセッティング2024には随所に工夫が見られています。
では、渋野日向子選手のクラブセッティング2024を詳しく見ていきましょう。
渋野日向子のドライバー2024
シャフト:グラファイトデザイン「ツアーAD CQ」(長さ44.75インチ・フレックス:S)
渋野日向子選手の2024年の使用ドライバーはピンの「G430 LST」で、より低スピンで強い弾道を得られるモデルです。
シャフトはフジクラの「ベンタス」からグラファイトデザイン「ツアーAD CQ」に変更しています。
渋野日向子のフェアウェイウッド2024
ピン:「G430 LST」(15度)
5W(クリーク)
ピン:「G430 MAX」(18度)
シャフト:グラファイトデザイン「ツアーAD CQ」(フレックス:S)
渋野日向子選手が使用する2024年のフェアウェイウッドは3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本体制で、3Wがピン「G430 LST」、5Wがピン「G430 MAX」です。
3Wはドライバーと同じモデルということで、ドライバーからの流れの延長線上にあるという印象を受けます。
渋野日向子のユーティリティ2024
キャロウェイ:「ローグST MAXファスト」
シャフト:トゥルーテンパー「スチールファイバー i70 cw」(フレックス:R)
渋野日向子選手が使用する2024年のユーティリティは、ピン「G430」からキャロウェイ「ローグST MAXファスト」に変更しています。
2024年シーズンで最も大きな変更のひとつといえるのがユーティリティで、とにかくやさしく打てる点が気に入っているようです。
渋野日向子のアイアン2024
ピン:「i230 アイアン」
シャフト:トゥルーテンパー「スチールファイバー i95 cw」(フレックス:R)
渋野日向子選手が使用する2024年のアイアンは、変わらず以前から使用しているピンの「i230」です。
ピン「i230」は2022年のモデルで「i210」の進化版ですが、渋野日向子選手にとっては約4年ぶりのアイアンの変更でした。
球も上がり、やさしく振り抜きやすいということでほとんど即決だったようです。
渋野日向子のウエッジ2024
ピン:「グライド 3.0」
シャフト:トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド 95」(フレックス:S200)
渋野日向子選手が使用する2024年のウエッジは前年と変わらず3本体制で、使用しモデルもピンの「グライド3.0」です。
ロフトの流れも4度刻みに自然な流れになっています。
デビュー当初(2019年)は52度と58度の2本体制でしたからウエッジのセッティングにもかなりの試行錯誤が繰り返されていることがわかります。
以前の渋野日向子選手は、全体的にショートゲームよりもロングゲームに重きを置いたクラブセッティングだったといえるでしょう。
渋野日向子のパター2024
渋野日向子選手の2024年のパターは、前年と変わらずピン「アンサー 2D」です。
2022年はマレット型を試してみた時期もありましたが、再びピン型を使用し続けています。
色はブラックで、ややヘッド幅が広い安定感があるモデルです。
渋野日向子の使用ボール2024
渋野日向子選手の使用するボール2024は、前年と変わらずタイトリストの「プロ V1x」です。
以前使用していた「プロV1」と比較すると、打感はやや硬めでスピン量がやや少なめのモデルです。
両モデルの打感などの違いは、筆者が試打してみたところかなり微差でした。
タイトリストのプロV1とV1xの違いは、こちらをご参照下さい↓↓
渋野日向子のスイング改造
最後に渋野日向子選手のスイングです。
渋野日向子選手は本来は右利きですが、ソフトボールでは右投げ左打ちでした。
ゴルフは右打ちなので、バランスをとるためにソフトボールでは左打ちにしていたんだとか…。
アドレスを見てもわかる通り、ストロンググリップで両肘の強力な絞り込み、そしてハンドダウンが特徴です。
そして、アドレスの両脇の締めと前傾をキープしながらバックスイング~インパクト~フォローと緩まず一気に振り抜いていきます。
ダウンスイングでのタメ、大きなフォローと足腰や背筋の強さを感じさせる、思い切りのいい素晴らしいスイングですね。
ソフトボールや野球のキャリアも強く感じさせます。
クラブセッティング同様にスイングもフラットに改造したり試行錯誤を繰り返しています。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓
渋野日向子のクラブセッティング2024~まとめ
今回は、スイング改造とともに変化してきた渋野日向子選手のクラブセッティング2024を見てきました。
渋野日向子選手のクラブセッティング2024は、ドライバー1本とフェアウェイウッドが3W(スプーン)と5W(クリーク)の2本、ユーティリティが3本、アイアンは6番~PWの5本、ウエッジが3本とパターの14本で、ユーティリティとボール以外はすべてピンで統一されています。(試合ではここから1本抜いて14本)
前年との最も大きな違いはユーティリティがピンからキャロウェイへ変更、ウッド系のシャフトがフジクラからグラファイトデザイン「ツアーAD」に変わるなどのクラブセッティングになっています。
全英女子オープンゴ以来のアメリカツアー優勝という目標に向かって、スイングとともにさらにチューンアップしているのを感じさせるクラブセッティングになっています。
層の厚い黄金世代の中でも一歩抜きん出ている印象もある渋野日向子選手ですが、今後の活躍がさらに楽しみです。
渋野日向子のクラブセッティング2024(ホンダLPGAタイランド2024)
ドライバー
ピン「G430 LST」(ロフト10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン「ツアーAD CQ」(長さ44.75インチ・フレックス:S)
フェアウェイウッド(3W・5W)
3W:ピン「G430 LST」(15度)
5W:ピン「G430 MAX」(18度)
ユーティリティ(4U・5U・6U):キャロウェイ「ローグST MAXファスト」
アイアン(6~PW):ピン「i230」
ウェッジ(50・54・58度):ピン「グライド3.0」
パター:ピン「アンサー 2D」
ボール:タイトリスト「プロ V1x ボール」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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