ゴルフは老若男女問わず楽しめるスポーツです。
しかし、当然ながらゴルフのレベルは個人差があります。
そこで登場するのが今回のテーマであるハンディキャップです。
ゴルフはハンディキャップを用いることによって実力差に関係なく楽しめるようにしていますが、ではこのハンディキャップとはどんなもので目安はどうなっているのでしょうか?
また、最大で初心者はいくつぐらいなのでしょうか?
今回は、ゴルフのハンディキャップの目安と最大で初心者はいくつなのかを見ていきます。
ゴルフのハンディキャップ
ゴルフコンペを開催した場合、ハンディキャップなしだと当然のことながら単純にいいスコアで上がった人が優勝することになります。
これではレベルの高いゴルファーだけが優勝してしまい、スコアの悪いゴルファーには優勝のチャンスがありません。
しかし、ハンディキャップがあれば実力差に関係なく、だれにでも平等に優勝のチャンスが与えられることになります。
このようにゴルフのハンディキャップとは実力差を埋めるために各ゴルファーに与えられた数字のことで、以下の2つの種類があります。
ゴルフのハンディキャップ①~オフィシャルハンディ(公式)
オフィシャルハンディは、日本ゴルフ協会(JGA)の規定に基づいて査定されたハンディキャップで、日本で唯一のオフィシャルハンディです。
オフィシャルハンディの算出には、常に最新のスコアカードを10枚提出し、最低2年間に10枚以上のスコアカードの提出が必要になります。
提出したスコアカードは各コースの難易度などの算出基準を考慮に入れて査定され、その結果として「JGAハンディキャップ証明書」が発行されます。
通常、オフィシャルハンディを取得するためには日本ゴルフ協会(JGA)が認めたゴルフ倶楽部(査定倶楽部)に所属する必要があるため、プライベートなコンペで適用されることはほとんどありません。
オフィシャルハンディは、公式戦に参加するためには必須なので競技ゴルファーのためのハンディキャップともいえるでしょう。
ゴルフのハンディキャップ②~略式ハンディ(プライベート)
このようにすべてのアマチュアゴルファーが、簡単にオフィシャルハンディを取得できるわけではありません。
この略式ハンディはプライベートハンディとも呼ばれますが、プライベートなコンペではこちらの略式ハンディが適用されることがほとんどでしょう。
略式ハンディにはさらに「隠しホール」の数などによってさまざまな方法があり、次の3種類があります。
・「ペリア方式」
隠しホール6ホール(アウト/イン各3)、パー24、スコア合計を3倍してハンディを算出
・「新ペリア(ダブルペリア)方式」
隠しホール12ホール(アウト/イン各6)、パー48、スコア合計を1.5倍してハンディを算出
・「新新ペリア方式」
隠しホール9ホール、パー36、スコア合計を2倍してハンディを算出
現在、プライベートなコンペで最も多く採用されているのが新ペリア(ダブルペリア)方式です。
隠しホールは事前には知らされていないので、叩いたホールがうまく隠しホールにハマればたくさんのハンディキャップがつくことになります。
ゴルフのハンディキャップの目安
ゴルフのハンディキャップの目安として最も信頼性が高いのが、オフィシャルハンディ(公式)です。
このオフィシャルハンディ(公式)が一桁のゴルファーのことをシングルゴルファーといいますが、シングルゴルファーがいつも82以下のスコアでラウンドしているかというとそうではありません。
シングルゴルファー=実際のスコア-72(パー)=一桁
とは限りません。
もちろん片手シングル(オフィシャルハンディ5以内)ともなれば、ほとんど80を切るかと思いますが、そうでなければ平均スコア85ぐらいでもコースの難易度などが考慮されてハンディキャップは十分に一桁になります。
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ハンディキャップ20だと平均スコアはどれくらい?
例えば、ハンディキャップ20のゴルファーを例に考えてみましょう。
理論的にはハンディキャップ20だと、
パー72+ハンディキャップ20=92
で、平均スコア92ぐらいでラウンドしているのかな、と思えます。
ところが、先ほども説明したようにコースの難易度などが考慮されますから、実際には平均92以上のスコアでラウンドしたとしてもハンディキャップ20は与えられます。
コースの難易度にもよりますが、目安としては95前後でも可能なのではないかと思います。
略式ハンディ(プライベート)はハンディキャップの目安にならない?
続いて、ゴルフのハンディキャップの目安ですが、これはオフィシャルハンディ(公式)と略式ハンディ(プライベート)ではまるで別物といっていいと思います。
なぜなら略式ハンディ(プライベート)の場合はその時の運・不運が大きく影響しているといえるからです。
略式ハンディ(プライベート)のどの方式も工夫してうまくできているとは思いますが、それでも運の要素が強く本当の実力とは言い難いのが現実です。
コンペによってハンディキャップの落差が大き過ぎるので、楽しい半面、目安としては当てにならないといえます。
ゴルフのハンディキャップの上限~最大で初心者はいくつ?
では最後にゴルフのハンディキャップで、最大はいくつになるのか見ていきましょう。
この場合のハンディキャップはオフィシャルハンディ(公式)ではなく、略式ハンディ(プライベート)での話になります。
初心者が初めてプライベートなコンペに参加した場合が最も多く用いられるケースが多いかと思いますが、ゴルフの最大ハンディキャップは、一般的には36です。
72+36=108で、ダブルボギー・ペースということになります。
最大ハンディキャップを36に設定することで、初参加で優勝することがないようにしようというものです。
もしもゴルフにハンディキャップの上限がないとしたら、ハンディキャップが50も60もついてしまい、叩けば叩くほど有利ということになりかねません。
初心者はハンディキャップ36からスタートして、頑張って練習して次回以降、優勝を掴み取るということです。
初心者ではないゴルファーがコンペに初参加する場合もやはり初参加初優勝ということのないようにハンディキャップを設定するか、オフィシャルハンディを持っていればオフィシャルハンディが適用されることもあります。
ゴルフのハンディキャップの目安~まとめ
今回は、ゴルフのハンディキャップの目安と最大で初心者はいくつなのかを見てきました。
ゴルフのハンディキャップの目安は、オフィシャルハンディ(公式)が信頼性が高く、ハンディキャップ20の場合、コースの難易度にもよりますが95前後ではないでしょうか。
また、ハンディキャップ最大は一般的には36で、これは初心者などが初参加でいきなり優勝することを避けるためです。
略式ハンディ(プライベート)は運不運の要素が多いですがプライベートなコンペでは盛り上がりますし、オフィシャルハンディ(公式)は日本ゴルフ協会(JGA)の規定に従って取得するのでゴルファーの実力がそのまま出ます。
同じハンディキャップですが、エンジョイするためのハンディキャップかアスリートのためのハンディキャップかの違いがあるといってもいいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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