長い手足と190㎝を超える長身から繰り出されるダスティン・ジョンソン選手のドライバー・ショットは豪快そのもので、ツアーでも屈指の飛距離を誇ります。
そんなダスティン・ジョンソン選手の豪打を支えるクラブセッティングはゴルフファンならだれしもが気になるところだと思います。
飛距離も型破りならクラブセッティングも非常に個性的で、ロングヒッターらしさを感じさせるものでした。
今回は、ツアー屈指の飛距離を支えるダスティン・ジョンソン選手のクラブセッティングなどを見ていきたいと思います。
ダスティン・ジョンソンのクラブセッティング
ダスティン・ジョンソン選手のクラブセッティングは、ドライバー1本とフェアウェイウッドが2本、アイアンが4番~PWの7本、ウエッジが3本、パターが1本の合計14本という構成です。
ユーティリティを使い始めましたが7Wに戻し、ロングヒッターらしいシンプルなクラブセッティングといえるのではないでしょうか。
ウッド~フェアウェイウッド、ウエッジの飛距離の流れなど気になるところもありますが、そこはトッププロの技術でカバーし、これでしっくりきているのでしょう。
パワーのあるアスリート・ゴルファー向けのクラブセッティングで、一般のアマチュア・ゴルファーにはマネできないハードなセッティングとなっています。
ダスティン・ジョンソンのドライバー
テーラーメイド:「SIM ドライバー」(10.5度)
シャフト:フジクラ「スピーダー661」(長さ45.75インチ・フレックスX)
ダスティン・ジョンソン選手の使用ドライバーは、テーラーメイドの「SIM ドライバー」です。
長めで硬いシャフトはパワー・ヒッターのダスティン・ジョンソン選手ならではですが、ロフト角が10.5度もあるのは意外かもしれません。
これはダスティン・ジョンソン選手のスイングがドライバーでもハンド・ファーストであることが影響しているのでしょう。
実際のインパクト・ロフトはかなり立っているものと思われます。
ダスティン・ジョンソンのフェアウェイウッド
3W(スプーン)・7W
テーラーメイド:「SIMマックス」(15度・21度)
シャフト:アルディラ「RIP AIpha」(フレックス90X)
ダスティン・ジョンソン選手のフェアウェイウッドは、ドライバーと同じく「SIM フェアウェイウッド」です。
以前は5W(クリーク)と2本体制でしたが、ユーティリティを採用したり7Wを入れたりと試行錯誤を繰り返しています。
ダスティン・ジョンソンのユーティリティ
3U
テーラーメイド:「SIM MAX レスキュー」(19度)
シャフト:プロジェクトX「HZURDUS BLACK」(フレックス105X)
ダスティン・ジョンソン選手が使用するユーティリティは、他のプロも多く採用するテーラーメイドの「SIM MAX レスキュー」です。
ダスティン・ジョンソン選手がユーティリティを使用するというのも意外な気がしたものですが、これだけのパワー・ヒッターでもやさしく打てるユーティリティは魅力的なのでしょう。
やはり5W(クリーク)と比較すると、かなりターゲットを狙いやすいはずです。
追記:ユーティリティは現在は未使用で、7Wを採用しています。
ダスティン・ジョンソンのアイアン
4番~PW
テーラーメイド:「P730 DJプロトアイアン」
シャフト:ダイナミックゴールド「ツアーイシュー」(フレックスX100)
ダスティン・ジョンソン選手の使用アイアンは、テーラーメイドの「P730 DJプロトアイアン」です。
顔は小さくグースがほとんどないストレートネックのトラディショナルなアイアンで、完全に上級者モデルです。
ダスティン・ジョンソンのウエッジ
テーラーメイド:「ミルド グラインド ウェッジ」 (52度・60度)
テーラーメイド:「ミルドグラインド ハイトゥウェッジ」(64度)
シャフト:KBS「ツアーカスタム・BLACK」(フレックス120S)
ダスティン・ジョンソン選手の使用ウエッジは、テーラーメイドの「ミルド グラインド ウェッジ」と「ミルドグラインド ハイトゥウェッジ」です。
使用しているモデルより気になるのがロフト角で、52度・60度・64度という何とも不規則なセッティングになっています。
どうしてこうなったのかはわかりませんが、52度と60度の8度もの開きはやはり気になるところです。
ダスティン・ジョンソンのパター
テーラーメイド:「スパイダー・リミテッド Itsy Bitsy」
ダスティン・ジョンソンの使用パターは、テーラーメイドの「スパイダー・リミテッド Itsy Bitsy」です。
以前は、同じくテーラーメイドの「トラスTM1 トラスヒール スパイダー・ミニ」でしたが、どちらも形状が独特のモデルです。
アドレスが取りやすく、打感も向上して転がりもいいと評判です。
ダスティン・ジョンソンの使用ボール
テーラーメイド:「TP5x ボール」
ダスティン・ジョンソンの使用ボールはテーラーメイドの「TP5x」で、「高弾道・低スピン」の新5層構造のボールです。
飛距離性能だけでなく、柔らかい打感でスピン性能も優れたモデルです。
ダスティン・ジョンソンのプロフィール
ダスティン・ジョンソン選手は2007年にプロ転向すると、2008年のターニングストーン・リゾート選手権で早くも初優勝を飾ると毎年優勝を重ね、2019年には永久シード獲得の条件となるツアー通算20勝目を挙げました。
その間にも2016年全米オープンを制してメジャー優勝、2017年には世界ランク1位、2020年にはマスターズ優勝、そして年間王者に輝くなど、世界のトップ・プレイヤーとしての地位を確立しています。
ダスティン・ジョンソン選手のプロフィールは、以下の通りです。
First day back at it. Game feels great! @McIlroyRory, I’ll be ready. @adidasgolf @TaylorMadeGolf pic.twitter.com/fUNmGoa0KU
— Dustin Johnson (@DJohnsonPGA) May 5, 2020
名前
ダスティン・ジョンソン
生年月日
1984年6月22日
身長・体重
193cm・86kg
出身地
アメリカ・サウスカロライナ州コロンビア
出身校
コースタル・カロライナ大学
ドライバー平均飛距離
307ヤード(2020年8月)
プロ転向
2007年
ツアー優勝
アメリカツアー24勝、ヨーロッパツアー7勝、LIV2勝
※メジャー2勝(全米オープン2016、マスターズ2020)
契約
テーラーメイド
ツアー成績は2020年9月9日現在のものです。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓
ダスティン・ジョンソンのクラブセッティング~まとめ
今回は、ツアー屈指の飛距離を支えるダスティン・ジョンソン選手のクラブセッティングなどを見てきました。
ダスティン・ジョンソン選手のクラブセッティングは、ドライバーが1本、フェアウェイウッドが2本、アイアンが4番~PWの7本、ウエッジが3本、パターが1本の合計14本という構成です。
ウエッジのロフト角が不規則なところなど個性的な部分もありますが、全体的にはロングヒッターらしいシンプルなクラブセッティングなのではないでしょうか。
ツアー屈指の飛距離を誇るダスティン・ジョンソン選手ですが、シャフトこそハードなもののごくノーマルなセッティングといえます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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