渋野日向子選手が全英女子オープンゴルフ2019に優勝してからよく聞かれるようになったのが、「バウンスバック率」という言葉です。
ゴルフには聞きなれない言葉が多いですが、この「バウンスバック率」もそのひとつといえるでしょう。
はたしてゴルフのバウンスバック率の意味とは、どんなものなのでしょうか?
今回は、ゴルフのバウンスバック率の意味とは何か、さらに計算方法や上位選手はだれなのか、などについて見ていきます。
ゴルフのバウンスバック率の意味とは?
バウンスバックとは、英語で「bounce back」で、普通に和訳すると「立ち直る」とか「跳ね上がる」という意味です。
ゴルフのバウンスバック率とは、ボギーかそれより悪いスコアとしたホールの直後のホールで、バーディーかそれより良いスコアを獲得する率を意味します。
前のホールで悪いスコアを出してしまうと悪いイメージが残ってしまい、また同じようなミスを連発することがよくあります。
バウンスバック率が高い選手は、悪いスコアでホールアウトしてもすぐに立ち直ることができる選手ということを意味しており、ミスを引きずらない気持ちの切り替えが早くできる選手といえます。
このようにバウンスバック率は、選手のメンタルの強さを数字で表したユニークなデータといえるでしょう。
ゴルフのバウンスバック率の計算方法
では、このゴルフのバウンスバック率の計算方法はどういうふうにしているのでしょうか?
計算方法は難しくて複雑なイメージがありましたが、実際は簡単に計算できるようです。
ゴルフのバウンスバック率の計算方法は、次の通りです。
【(ボギーかそれより悪いスコアとしたホールの直後のホールで、バーディーかそれより良いスコアを獲得した総ホール数÷ボギーかそれより悪いスコアとした総ホール数)×100】
※ボギーかそれより悪いスコアとしたホールが、ラウンドの最終ホールだった場合は除く。
日本女子プロゴルフ協会公式サイト「バウンスバック率」より引用
バウンスバック率の上位選手
バウンスバック率が高い選手が、気持ちの切り替えが早いメンタルの強い選手だというのはわかりました。
このことを象徴するのが、今シーズンの国内女子ツアーのバウンスバック率のランキングです。
全英女子オープンゴルフ2019のみならず、渋野日向子選手はラウンド中、ミスした後でも次のホールのティーイングエリアでは笑顔を見せたりしてします。
すでに気持ちを切り替えているということなのでしょう。
以下の国内女子ツアーのバウンスバック率のランキングを見ると、切り替えの早い選手が上位にきているように感じます。
1位 渋野日向子 26.0684%
2位 永峰咲希 22.1014%
3位 イ・ボミ 21.5247%
3位 ペ・ヒギョン 21.5247%
5位 稲見萌寧 21.3415%
6位 菊地絵理香 20.5761%
7位 申ジエ 20.2797%
8位 比嘉真美子 19.8198%
9位 岡山絵里 19.5652%
10位 武尾咲希 19.5531%
※2019年シーズン終了時のランキングです。
参考:日本女子プロゴルフ協会公式サイト「バウンスバック率」
⇒ https://www.lpga.or.jp/stats/2019/lpga/bounceback
ちなみに上には上がいて、2000年のアメリカ男子プロゴルフツアーでタイガー・ウッズは、36.51%という驚異的な数字でバウンスバック率1位に輝いています。
これはボギー以上を打った次のホールで、3回に1回以上はバーディー以上を奪っていた計算になります。
ここまでくると、もはや人間技とは思えません。
全盛期のタイガー・ウッズがいかに凄かったかを表すデータといえるでしょう。
ゴルフのバウンスバック率の意味と計算方法~まとめ
今回は、ゴルフのバウンスバック率の意味とは何か、さらに計算方法や上位選手はだれなのか、などを見てきました。
ゴルフのバウンスバック率とは、ボギーかそれより悪いスコアとしたホールの直後のホールでバーディーかそれより良いスコアを獲得する率を意味します。
バウンスバック率は、選手のメンタルの強さを数字で表したデータで、気持ちの切り替えが早くできる選手がランキング上位にきています。
現在、国内女子ツアーでは渋野日向子選手がトップですが、これからは笑顔でラウンドするゴルファーがプロアマ問わず増えるかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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