ゴルフの試合に出場するためにはシード権があると安心です。
しかし、このシード権にはさらに上があって永久シード権という制度があります。
この永久シード権獲得には優勝回数で厳しい条件があり、永久シード選手は日本人男子・女子ツアーともごくわずかの選出のみです。
そんなゴルフの永久シード権の意味や条件は、どんなものでしょうか?
今回は、ゴルフの永久シードの意味・条件、日本人は男子・女子で優勝回数がいくつで取得できるのか、見ていきたいと思います。
ゴルフの永久シードの意味
ゴルフの永久シードとは、プロゴルフツアー公認試合に出場する権利(シード権)を半永久的に保障する制度です。
永久シード選手には、永久シードの証として金色のツアーバッチが与えられます。
ツアー・プロを目指した場合、ほとんどのプロゴルファーがまず目標としているのが毎年のシード権の確保だと思います。
なにしろ試合に出られなければ賞金を獲得することもできないわかですから、プロゴルファーにとってはシード権の確保は死活問題で大きな意味があります。
毎年シーズン終了間際になると、賞金王争いとともにシード権争いが同時に話題になることからもその重要性が痛いほどわかるというものです。
そのシード権が永久に与えられるというのですから、永久シードは大変な恩恵・栄誉であり、獲得の条件は非常に厳しいものがあります。
なお、永久シードの制度があるのは日本では男子・女子ツアーで、男子シニアツアーにはありません。
永久シードの条件~日本人は男子・女子で優勝回数いくつで取得?
ゴルフの永久シードの意味がわかると、次に気になるのは永久シードの条件です。
永久シード獲得の条件は非常に厳しい上に、獲得するプロゴルファーは年々少なくなっています。
条件は変わっていないのですが、国内男子ツアー・女子ツアーとも層が厚くなり、レベルアップしているということなのでしょう。
日本人では男子・女子で合わせて13人の永久シード選手がいます。
優勝回数いくつで取得できるかなどの永久シード獲得の条件と永久シード獲得選手は、以下の通りです。
国内男子ツアーの場合
1973年のゴルフツアー制施行後、男子ツアーの場合には優勝回数25回以上が永久シード獲得の条件です。
永久シード獲得選手は、
・杉原輝雄
・青木功
・尾崎将司
・中嶋常幸
・倉本昌弘
・尾崎直道
・片山晋呉
の7人です。
国内女子ツアーの場合
1973年のゴルフツアー制施行後、女子ツアーの場合には優勝回数30回以上が永久シード獲得の条件です。
永久シード獲得選手は、
・樋口久子
・大迫たつ子
・涂阿玉
・岡本綾子
・森口祐子
・不動裕理
の6人です。
永久シードの条件~アメリカ男子・女子では優勝回数いくつで取得?
永久シードの制度は日本ツアーだけの制度ではありません。
海の向こうのアメリカ男子ツアーにもあります。
ただ、アメリカ女子ツアーにはありません。
アメリカ男子・女子ツアーでの永久シードの条件など現状を見てみましょう。
アメリカ男子ツアーの場合
アメリカ男子ツアーの場合は、優勝回数では20回以上と国内男子ツアーほど厳しくはありませんが、15年以上PGAツアーのツアーメンバーとして活動することが条件となります。
さらに永久シード権を維持するために年間最低1戦以上PGAツアーに参戦する必要があり、なおかつプロ選手として適切な成績を維持し続けなければならないという条件もあり、ただ試合に出るだけでは永久シード選手としては認められません。
かなり厳しい条件といえますが、永久シード選手としての品位を保つという意味では納得の条件です。
アメリカ男子ツアーで現役の永久シード選手は、
・フィル・ミケルソン
・ビジェイ・シン
・デービス・ラブ3世
・タイガー・ウッズ
の4人で、引退した選手を含めると合計37人の永久シード選手がいます。
アメリカ女子ツアーの場合
アメリカ女子ツアーでは、永久シードの制度はありませんが、LPGAゴルフ殿堂(LPGA Hall of Fame)入りを果たしている選手には、毎試合2人分の出場枠が特別に用意されています。
エントリー希望がこの出場枠を超えた場合には前年末までのLPGAツアーの優勝回数の多い選手が優先され、さらに優勝回数が同じ場合にはLPGAでの獲得賞金額が上位の選手が優先されることになっています。
ゴルフの永久シード権の意味や条件~まとめ
今回は、ゴルフの永久シードの意味・条件、日本人は男子・女子で優勝回数がいくつで取得できるのか、見てきました。
ゴルフの永久シードとは、プロゴルフツアー公認試合に出場する権利(シード権)を半永久的に保障する制度で、プロゴルファーにとってはシード権の確保は死活問題で大きな意味がありますから、獲得できれば大変な恩恵・栄誉といえます。
永久シードの条件は、国内男子ツアーで優勝回数25回以上、国内女子ツアーで優勝回数30回以上、アメリカ男子ツアーで優勝回数20回以上、アメリカ女子ツアーには永久シードの制度はありません。
日本人では年々、永久シードを獲得する選出が少なくなっており、かなり厳しい条件となっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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