毎年、多くのヒロインが誕生し、華やかに見える女子ゴルフの世界ですが、そこにはトーナメントの出場をめぐって熾烈なシード権争いが展開されています。
国内女子ゴルフでは賞金ランキングに代わって新たにポイントランキングによって翌年のシード権が決まりますが、シード権獲得の条件はどうなっているのでしょうか?
ランキング何位まで出場できるのか、また、その他の出場資格も気になるところです。
今回は、国内女子ゴルフのシード権獲得の条件はどうなっているのか、ランキング何位まで出場できるのか、などを見ていきます。
国内女子ゴルフのシード権獲得の条件~ランキング何位まで?
国内女子ゴルフでランキング何位までの選手がシード権を獲得できるのかは気になるところではありますが、基本的にはメルセデス・ランキング上位50位までの選手が翌年のシード権を獲得します。
以前は賞金ランキングをもとにシード権が決まっていたのですが、現在では試合ごとのバラつきがないポイントランキング(メルセデス・ランキング)で決められています。
単年シード権だと、他には前年度のJLPGAツアーの優勝者や前年度のロレックスランキング(世界ランキング)30位以内の選手などもシード選手となります。
一方、メルセデス・ランキングで1位になった選手やメジャー大会の優勝者などは複数年シード権を獲得します。
JLPGAツアーで30勝した選手には永久シード権が与えられますが、これまでに獲得しているのは樋口久子プロ、大迫たつ子プロ、涂阿玉プロ、岡本綾子プロ、森口祐子プロ、不動裕理プロの6名のみということで、非常にハードルが高い条件となっています。
国内女子ゴルフのシード権獲得の主な条件は、以下の通りです。
国内女子ゴルフのシード権獲得の主な条件
- メルセデス・ランキング上位50位まで(1年)
- 前年度JLPGA優勝者(1年)
- JLPGAで30勝した選手(永久シード権)
- 同一年度公式競技で2勝以上した選手(5年)
- 同一年度公式競技で3勝した選手(7年)
- 公式競技で優勝し、かつメルセデス・ランキング第1位(5年)
- メルセデス・ランキング第1位(4年)
- 公式競技優勝者(3年間)
- 前年度ロレックスランキング30位以内
- 産休制度を適用し復帰する選手
- トーナメント特別保障制度第5条第2項に該当する選手
国内女子ゴルフのシード権以外の出場資格
ここまでは国内女子ゴルフのシード権獲得の条件を見てきましたが、トーナメントへの出場資格はシード権だけではありません。
シード選手のようにシーズンの全試合への出場資格が保証されるわけではありませんが、条件によってはかなりの試合に出場することができます。
とはいえツアーで優勝する以外は出場資格はかなり流動的なので、選手たちにとってはここをクリアするかどうかはまさに死活問題となります。
国内女子ゴルフのシード権以外の出場資格は、以下の通りです。
国内女子ゴルフのシード権以外の出場資格
- その年のJLPGAツアーの競技優勝者
- そのトーナメントの前年度優勝者
- トーナメント特別保障制度を適用し復帰する選手
- メルセデス・ランキング51~55位までの選手(第1回目のリランキングまで)
- JLPGAステップ・アップ・ツアー賞金ランキング上位2位までの選手(第1回目のリランキングまで)
- 直近のトーナメントの上位3位タイまでのTP登録者
- トーナメント事業部が承認した選手
- QTランキングリスト上位者(第1回目のリランキングまで)
- リランキングリスト上位者(リランキング実施競技から選出)
- 主催者推薦選手
国内女子ゴルフのシード権獲得の条件~リランキング制度とは?
ここまで国内女子ゴルフのシード権獲得の条件とその他の出場資格を見てきましたが、リランキングという言葉が度々、見られました。
”ランキングし直す”という意味ですが、実際はどんなものなのでしょうか。
JLPGAツアーではメルセデス・ランキング51~55位、ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング上位2位、QTランキングリスト上位者には翌年の前半戦の出場資格が与えられます。
しかし、リランキング制度では6月と9月の年2回、リランキングが行われ、この順位によりシード権を持たない選手がリランキングリストに基づいて、その後のトーナメントの出場資格を獲得できるかどうかが決まります。(2023年時点)
メルセデス・ランキング51~55位の選手などは出場資格を維持できるかどうか、さらに下位の選手にはポイントを稼いで新たに出場資格を得られるかどうかが焦点になります。
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国内女子ゴルフのシード権獲得の条件~まとめ
今回は、国内女子ゴルフのシード権獲得の条件はどうなっているのか、ランキング何位まで出場できるのか、などを見てきました。
国内女子ゴルフのシード権獲得の条件はメルセデス・ランキング上位50位までに入ることが基本で、他には前年度JLPGAツアーの優勝者や前年度ロレックスランキング(世界ランキング)30位以内などがあります。
シード権以外の出場資格ではその年のJLPGAツアーの競技優勝者やそのトーナメントの前年度優勝者などがありますが、リランキング制度では6月と9月の年2回、リランキングが行われ、その後の出場資格が決定されます。
国内女子ゴルフではシード権獲得の条件は比較的シンプルですが、シード権以外の出場資格は複雑でややわかりにくい面もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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