ゴルフ史上最強のレフティといえば、フィル・ミケルソンの名前が頭に浮かびます。
マスターズをはじめ数々のメジャー・タイトルを獲得し、世界中で勝利を積み重ね今なお第一線で活躍しています。
そんなフィル・ミケルソンですが、クラブセッティングはオーソドックスではありながら随所に工夫の見られるセッティングになっています。
今回は、キャロウェイで統一されたフィル・ミケルソンのクラブセッティング最新版を見ていきます。
フィル・ミケルソンのクラブセッティング最新版
フィル・ミケルソンのクラブセッティングは、ドライバーからパターまでの14本はもちろん、ボールまでギア契約企業のキャロウェイで統一しています。(ただし、テーラーメイドのミニドライバーの使用もあり)
以前はウッドはドライバーとスプーンの2本のみで、ユーティリティをウッドタイプかアイアンタイプかのどちらかをその時々で使い分けていましたが、2021年最新版ではミニドライバーを入れてユーティリティを2本入れています。
ロブショットを得意としているので64度のウエッジを使ったりしていましたがが、2021年はノーマルな流れに落ち着いています。
天才的な感覚を持つミケルソンならではのクラブセッティングといえるのではないでしょうか。
では、フィル・ミケルソンのクラブセッティング最新版を見ていきましょう。
フィル・ミケルソンのドライバー2021
キャロウェイ:「エピック スピード トリプルダイヤモンド」(5.5度)
シャフト:フジクラ「VENTUS ブラック 6」(長さ47.9インチ・フレックス:X)
フィル・ミケルソンの2021年の使用ドライバーは、2020年の「ローグ・サブゼロ」から同じキャロウェイの「エピック スピード」に変更しています。
ロフトが9度から5.5度へと立ち、さらにシャフトが47.5インチから47.9インチへとさらに長尺化が進んでおり、ドライバーだけ違う感覚のスイングになってしまうのではと心配になりますが、これで飛距離をアップしようということなのでしょう。
ミケルソンならではの個性が際立つ部分だと思います。
フィル・ミケルソンのドライバー2020
キャロウェイ:「ローグ・サブゼロ」(9.0度)
シャフト:KBS TD(長さ47.5インチ・フレックス:X)
ドライバーは2019年から、ローグ・サブゼロを使い続けています。
シャフトは前述したようにプロジェクトXを採用していた時期もありましたが、現在はKBS TDに落ち着いています。
フィル・ミケルソンのフェアウェイウッド2021
2W(ブラッシー)
テーラーメイド :「オリジナルワン ミニドライバー」(11.5度)
4W(バフィー)
キャロウェイ:「マーベリック サブゼロ」(16.5度)
フィル・ミケルソンの使用する2021年のフェアウェイウッドは、2020年から大きく変更されています。
以前も使用していたミニドライバーが復活し、3W(スプーン)は4W(バフィー)に変更されました。
このミニドライバーはいつまで使うかはわかりませんが、ヘッド体積とシャフトの長さはほとんどひと昔前のドライバーと変わりません。
おそらくコースによっては2020年のようなセッティングになるのではないでしょうか。
フィル・ミケルソンのフェアウェイウッド2020
3W(スプーン)
キャロウェイ:「エピックフラッシュ・サブゼロ」(13.5度)
シャフト:KBS TD
スプーンのシャフトは、Fubuki J 80Xを採用していた時期もありましたが、ドライバー同様、現在はKBS TDを採用しています。
KBSのモデルを大変気に入っていて、信頼していることがわかるセッティングです。
フィル・ミケルソンのユーティリティ2021
キャロウェイ: 「X21 UT プロトタイプ」 (20.5度・25度)
シャフト:KBS ツアー V125
フィル・ミケルソンの2021年のユーティリティは2本体制は変わりませんが、アイアンタイプの「X21 UT」に変更しています。
ユーティリティのロフト20.5度・25度から次の6番アイアンまでの飛距離の穴が気になるところではあります。
フィル・ミケルソンのユーティリティ
ウッドタイプ
キャロウェイ:「ローグ」(19.0度)
シャフト:KBS ツアーV125
アイアンタイプ
キャロウェイ: 「エピックXフォージド UT」 (3番)
シャフト:KBS ツアー V125
フィル・ミケルソンは2020年はユーティリティは2つのパターンで、ウッドタイプかアイアンタイプを使用しています。
おそらくコースによって使い分けていると思われますが、臨機応変な対応ではないでしょうか。
フィル・ミケルソンのアイアン2021
6番アイアン~PW
キャロウェイ:「エイペックスMB 21年モデル」
フィル・ミケルソンの2021年の使用アイアンは、6番アイアンからのセッティングでマッスルバックのモデルにチェンジしています。
ユーティリティを2本入れているということで、6番アイアンからになったと思われますがパワーのある男子プロには珍しいセッティングといえるでしょう。
フィル・ミケルソンのアイアン2020
4番アイアン~PW
キャロウェイ:「エピックXフォージド18アイアン」
シャフト:KBS ツアーV125
フィル・ミケルソンの2020年の使用アイアンは、フェアウェイウッド~ユーティリティ~アイアンは自然な流れで、飛距離の穴が出ないように配慮されています。
見た目はシャープですが、打感もソフトでやや大きめのヘッドがやさしさも兼ね備えています。
フィル・ミケルソンのウエッジ2021
50・55・60度
キャロウェイ:「マックダディ PM グラインド ウェッジ」
シャフト:KBS ツアーV125
フィル・ミケルソンの2021年のウエッジは、ロフト角が大きく変更されています。
といってもこちらの方がPWからの流れは自然で飛距離の穴もないはずです。
フィル・ミケルソンのウエッジ2020
54・60・64度
キャロウェイ:「マックダディ PM グラインド ウェッジ」
シャフト:KBS ツアーV125
フィル・ミケルソンといえばロブショットの名手というイメージがありますが、ウエッジのロフトは最大で64度になっています。
64度のウエッジを入れているため、PWと56度のウエッジとのロフト差が大きくなるのが気になりますが、コントロールショットならいかようにもなるというということなのでしょうか。
フィル・ミケルソンのパター2021
オデッセイ:ミルドブレード「フィル・ミケルソン」
フィル・ミケルソンの2021年の使用パターは、自身の名を冠したオリジナルモデルです。
プロデビューから長くL字タイプのパターを使用していたミケルソンですが、近年はマレットタイプなどさまざまなパターを使ってきました。
ここにきてヘッドの小さいL字タイプに戻したのは少々意外な気もしますが、個人的にはミケルソンのイメージ通りでうれしい限りです。
フィル・ミケルソンのパター2020
オデッセイ:バーサ #9 WHITE ヴァーチカルデザイン
フィル・ミケルソンのパターといえばL字というのは昔のことで、近年はマレット・タイプなどさまざまなタイプを貪欲に試している印象があります。
間違いなく2020年現在使用しているモデルのほうが距離感も合わせやすく、使いやすい意味はあるのでしょう。
その他、主なプロゴルファーのクラブセッティング一覧(男子・女子別)は、こちらからどうぞ↓
フィル・ミケルソンの使用ボール2021・2020
キャロウェイ:「クロムソフト X トリプルトラック」
使用ボール「クロムソフト X ボール」は、コア2層+カバー2層の4ピース構造で、ソフトな打感と高い飛距離性能が特徴のボールです。
グラフェン素材はよく飛ぶと評判ですが、ヘッドスピードが速いゴルファー向けか?
フィル・ミケルソンのクラブセッティング~まとめ
今回は、キャロウェイで統一されたフィル・ミケルソンのクラブセッティング最新版を見てきました。
フィル・ミケルソンのクラブセッティングの特徴は、常識にとらわれない自由な発想で14本を構成していることがあげられます。
ミニドライバー(2W)を入れたり、ユーティリティを2本入れてアイアンが6番からというのも珍しいセッティングといえます。
フェアウェイウッド~ユーティリティ~アイアンの流れが実に個性的で、ミケルソンならではといえるでしょう。
おそらくはコースによってウエッジの本数やユーティリティを変え、臨機応変に対応しようという考え方なのだろうと思います。
発想の豊かさを感じさせるのが、フィル・ミケルソンのクラブセッティングといえそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※プロゴルファーは状況に応じて使用クラブを変えるため、実際使用するクラブセッティングは異なる場合があります。
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