2022年シーズンLPGAメジャー大会の第4戦となるエビアン選手権2022が、7月にフランスのエビアンリゾート・ゴルフクラブで開催されます。
近年は海外メジャーでも日本人選手の活躍が多く見られるようになりましたが、このエビアン選手権は日本人選手にとっては大変相性のいいメジャー大会です。
しかし、メジャー大会に昇格してからの日本人選手の優勝はまだなく、それだけに期待も高まります。
はたして優勝予想では日本人選手はどのあたりに位置しているのでしょうか?
今回は、日本人出場選手のメジャー優勝はあるのか、エビアン選手権2022の優勝予想をしてみたいと思います。
エビアン選手権2022の優勝予想
5大会ある2022年シーズンのメジャー大会もアメリカでの3つの大会が終了し、戦いの舞台はヨーロッパへと移ります。
エビアン選手権は、女子メジャー大会の中で最もスコアが出る傾向が高く、今年2022年のエビアン選手権もスコアの伸ばし合いが予想されます。
全英女子オープンゴルフのような強風が吹くことも少なく、また開催コースのエビアン・リゾートGCはそれほど難易度の高くないコースであるため、例年優勝スコアは二桁アンダーに達します。(2017年は-9アンダーですが悪天候のため54ホールに短縮)
ちなみに、最少優勝スコアは2016年にチョン・インジ選手(韓国)が記録した21アンダーです。
そして優勝予想では、ミンジー・リー選手(オーストラリア)とチョン・インジ選手(韓国)を優勝候補本命としてあげたと思います。
ミンジー・リー選手は前年2021年大会のエビアン選手権でメジャー初優勝すると6月の全米女子オープンでも優勝し、現在最も充実しているといっていいでしょう。
チョン・インジ選手は上述したように2016年にエビアン選手権の最少スコアで優勝し、6月の全米女子プロゴルフ選手権を制して自信を取り戻しています。
そして、対抗馬として有力なのはジェニファー・カプチョ選手(アメリカ)とブルック・ヘンダーソン選手(カナダ)、そしてレキシー・トンプソン選手(アメリカ)です。
3選手ともメジャー大会優勝経験を持ち、今シーズンのメジャー大会でも上位で活躍しており、だれが勝っても不思議ではありません。
飛距離も出るので伸ばし合いにも強さを発揮しそうです。
さらに右肩上がりに調子を上げ、勢いがあるのがアタヤ・ティティクル選手(タイ)と日本の畑岡奈紗選手です。
アタヤ・ティティクル選手(タイ)はルーキーながら今シーズン1勝をあげ、6月の全米女子プロゴルフ選手権でも上位フィニッシュしています。
また、日本のエース・畑岡奈紗選手も6月の全米女子プロゴルフ選手権で最終日ベストスコアを叩き出すなど好調で、日本人選手の中では今最もメジャータイトルに近いといっていいでしょう。
一方、気になるのは韓国勢で、一時期の勢いがありません。
今シーズンの優勝者の顔触れを見てもかつての猛威を振るった層の厚さはなく、このエビアン選手権2022で韓国勢がどう巻き返してくるかも見どころとなります。
いずれにしてもハイスコアの優勝争いになるのは必至なので、ロングヒッター有利で、好調で勢いのある選手の優勝争いになると予想します。
エビアン選手権2022の優勝候補
本命:ミンジー・リー(オーストラリア)、チョン・インジ(韓国)
対抗A:ジェニファー・カプチョ(アメリカ)、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)、レキシー・トンプソン(アメリカ)
対抗B:アタヤ・ティティクル(タイ)、畑岡奈紗(日本)
エビアン選手権2022までのLPGAツアー2022年シーズン優勝者
ダウグレートレークスベイ招待(7/13〜16):ジェニファー・カプチョ(アメリカ)&リゼット・サラス(アメリカ)
全米女子プロゴルフ選手権(6/23〜26):チョン・インジ(韓国)
マイヤーLPGAクラシック(6/16〜19):ジェニファー・カプチョ(アメリカ)
ショップライトLPGAクラシック(6/10〜12):ブルック・ヘンダーソン(カナダ)
全米女子オープンゴルフ(6/2〜5):ミンジー・リー(オーストラリア)
バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー(5/25〜29日):チ・ウンヒ(韓国)
コグニザント・ファウンダーズカップ(5/12〜15):ミンジー・リー(オーストラリア)
パロス・ベルデス選手権(4/28〜5/1):マリナ・アレックス(アメリカ)
DIOインプラントLAオープン(4/21〜24):畑岡奈紗(日本)
ロッテ選手権(4/13〜16):キム・ヒョージュ(韓国)
シェブロン選手権(3/31~4/3):ジェニファー・カプチョ(アメリカ)
JTBCクラシック(3/24~27):アタヤ・ティティクル(タイ)
ホンダLPGAタイランド(3/10~13):ナンナ・コルツ・マドセン(デンマーク)
HSBC女子世界選手権(3/3~6):コ・ジンヨン(韓国)
LPGAドライブオン選手権(2/3~5):レオナ・マグワイア(アイルランド)
ゲインブリッジLPGA(1/27~30):リディア・コ(ニュージーランド)
ダイヤモンドリゾートトーナメントオブチャンピオンズ(1/20~23):ダニエル・カン(アメリカ)
エビアン選手権2022の日本人出場選手
エビアン選手権2022には、7名の日本人選手が出場資格を持っており、すでにエントリーしています。
エビアン選手権2022の日本人出場選手は、以下の通りです。
エビアン選手権2022の日本人出場選手
畑岡奈紗
笹生優花
渋野日向子
古江彩佳
西郷真央
西村優菜
橋本美月(アマ)
※出場選手は変更になる場合があります。
エビアン選手権と日本人選手
エビアン選手権は日本人選手にとって相性のいい大会で、過去には宮里藍プロの2回の優勝(2009・2011年)の他、1997年には小林浩美プロが優勝を飾っています。
前年2021年大会では古江彩佳選手がプレーオフまで残り、あわや優勝かというところまでいきました。
残念なのは宮里藍プロと小林浩美プロの優勝はメジャー昇格前だったということで、メジャー大会になったエビアン選手権で日本人選手の優勝が期待されます。
近年は渋野日向子選手の全英女子オープン2019優勝、笹生優花選手の全米女子オープン2021優勝と日本人選手のメジャー優勝が続いているだけにエビアン選手権でも十分に可能性はあるでしょう。
エビアン選手権での日本人の過去の優勝(2022年6月時点)
宮里藍(2009・2011年)
小林浩美(1997年)
※いずれもメジャー昇格前
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エビアン選手権2022の優勝予想と日本人出場選手~まとめ
今回は、日本人出場選手のメジャー優勝はあるのか、エビアン選手権2022の優勝予想をしてみました。
優勝予想としては、ミンジー・リー選手(オーストラリア)とチョン・インジ選手(韓国)が優勝候補本命、対抗Aとしてジェニファー・カプチョ選手(アメリカ)、ブルック・ヘンダーソン選手(カナダ)、レキシー・トンプソン選手(アメリカ)、対抗Bとしてアタヤ・ティティクル選手(タイ)、畑岡奈紗選手(日本)らをあげたいと思います。
エビアン選手権はメジャー大会の中では珍しくビッグスコアが出る大会で、今年2022年もスコアの伸ばし合いが予想されます。
日本人選手にとって比較的相性のいい大会で、宮里藍プロが2回の優勝(2009・2011年)と小林浩美プロが優勝(1997年)を飾っています。
メジャー大会になったエビアン選手権で日本人選手の優勝が期待されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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